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2024年(令和6年) 8月30日(金)付紙面より

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地域の自然環境との共創図る 山形大農学部研究セ開所式 「農山村リジェネレーション」

 山形大学(玉手英利学長)は、農山村の再生を目指す「農山村リジェネレーション共創研究センター」を鶴岡市若葉町の農学部(鶴岡キャンパス)に設置した。自然界と人間社会の境界線がなくなりクマの出没が頻発。農家の高齢化で耕作放棄地が増えたり、森林管理が行き届かないといった問題が山積している。研究センターは山形大学各学部の英知を結集。行政と民間企業の協力を得て諸問題の解決を図る。

 研究センターは▽野生動物部門▽生活・経済部門▽森林資源管理部門▽安全・健康部門―の4部門で構成する。農学部を中心に理学部、工学部、医学部、人文社会科学部の教授や准教授ら教員合わせて20人が研究を進める。開所日は今年4月1日付。センター長には前農学部長で現副学長の村山秀樹氏が就任した。リジェネレーションとは、より良い自然環境を「再生する」「繰り返し生み出す」という意味がある。

 28日に東京第一ホテル鶴岡で開所記念式典が開かれ、県や鶴岡市、民間企業の代表者ら関係者合わせて約70人が出席。飯塚博副学長が「研究センターには鳥獣被害の防止に向けた野生動物管理システムの再構築や集落の再生、森林資源の活用など大きな期待がかかる」とあいさつした。研究センターの概要について説明した渡部徹農学部長は「多くの課題をできるだけ早く解決し農山村の衰退を食い止めたい」と話した。

 野村総合研究所・未来創発センターの神尾文彦センター長が「脱炭素経営が導く地方創生の次なるかたち」と題して記念講演。「地方創生と脱炭素は同時に進めていく形となる。インフラ、産業、生活スタイルそのものを変えて取り組んでいかなければならない」と語った。

「リジェネレーション共創研究センター」の開所式であいさつする飯塚副学長
「リジェネレーション共創研究センター」の開所式であいさつする飯塚副学長


2024年(令和6年) 8月30日(金)付紙面より

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伝統農法や森林の役割学ぶ あつみ小 「温海かぶ」焼き畑見学と種まき体験

 あつみ小学校(里見研校長)の子どもたちが27日、鶴岡市槙代の斜面で「温海かぶ」の焼き畑見学と種まきを体験した。

 鶴岡市と温海町森林組合、同校の3団体がタイアップし、地域の伝統農法を学ぶ機会を与えようと毎年3年生を対象にしている。

 この日は男女16人が温海中学校裏側にある「温和の森」に出かけ、焼き畑の火入れ作業を見学。焼き畑になるまで「森林」の役割を学んだ後、山の斜面に「大きくなーれ」と声を合わせて種をまいた。女子児童は「焼き畑を見るのも種をまいたのも初めて。昔から続けられている伝統農法を大切にしたいと思った」と感想を話した。来月に「間引き」をして11月中下旬に収穫期を迎える。収穫したカブは学校で漬物に仕上げる。

 あつみ小では例年春、近くを流れる小国川にサケの稚魚を放流するなどして「山―川―海」の大切さを学ぶ環境教育を進めている。

「温海かぶ」の種をまくあつみ小の児童
「温海かぶ」の種をまくあつみ小の児童

焼き畑作業を子どもたちに見せる温海町森林組合のメンバー
焼き畑作業を子どもたちに見せる温海町森林組合のメンバー



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