2024年(令和6年) 9月15日(日)付紙面より
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連休の3日間連続で異なるコースのウオーキングを楽しむイベント「つるおかスリーデーウオーク」が14日、鶴岡市で始まった。初日の「羽黒山修験のみちコース」には県内外から約170人が参加。同市羽黒町手向の宿坊街を歩き、随神門から石段を登って山頂に行き、旧参道などを巡って戻るコースで、景観を楽しみながら爽やかな汗を流した。
9月の連休に合わせて市教育委員会と各実行委員会が、「みんなで歩こう!里山あるき」の拡大版として毎年開催している。初日の羽黒山コース(20キロ、10キロ、5キロ)に続き、2日目の15日は大山上池・下池コース(20キロ、8キロ、5キロ)、最終日の16日は湯野浜海岸でストックを使って歩く「国際ノルディック・ウオーク」(14キロ、7キロ、3キロ)と、多様で豊かな鶴岡の自然を感じながらウオーキングを満喫する。
このうち羽黒山コースは、宿坊街にある手向地区地域活動センターをスタート・ゴールで実施。市内をはじめ県内各地、北海道から中国地方までの全国各地からの参加者が、20年ぶりに屋根の「柿葺(こけらぶ)き」のふき替え工事が完了した国宝羽黒山五重塔を眺めながら石段を登った。埼玉県蓮田市から参加し、3日間とも最長コースに挑む梅山滋孝(しげのり)さん(73)は「ノルディック・ウオークの仲間から『鶴岡の大会はいいよ』と勧められて初めて参加した。いろんなコースがあり、とにかく歩き倒したい」と元気いっぱいに話していた。
大山上池・下池コースには約320人、ノルディック・ウオークには約140人が参加を予定している。
2024年(令和6年) 9月15日(日)付紙面より
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鶴岡市早田の「道の駅あつみ・しゃりん」で14日から3日間限定の「しゃりん紅えびフェア」が行われた。イベント開催時に限定で販売する紅エビせんべいや、インドネシア風チャーハンの「紅エビのナシゴレンシーフード」、濃厚甘エビスープなど、紅エビ尽くしの料理が提供され、多くの観光客でにぎわった。
しゃりんでは年4回、期間限定の魚屋「さがなぁや」をオープンしており、毎回旬の魚介をメインテーマにしている。今年2回目の「さがなぁや」は紅エビをテーマに今月13日から24日まで開設。これに合わせ、週末と祝日で3連休となる14―16日の3日間限定で「紅えびフェア」を企画した。
フェア初日の14日は午前10時にイベントスタート。イベント時の限定で今年から販売を開始した紅エビせんべいは、小麦粉と片栗粉に甘エビの魚醤(ぎょしょう)やタラの粉末などを混ぜた生地に、10センチ超の紅エビ2匹を加えてプレス機で焼いた。完成したせんべいは直径約30センチほどの大きさで、エビ独特の香ばしい匂いにつられ、さっそく買い求める人が見られた。
せんべいを購入した群馬県の50代夫婦は「秋田県方面に向かう途中、フェア開催に気付き立ち寄った。香りにつられて買ったらとても香ばしく、パリパリしていておいしい」と笑顔を見せていた。
このほか会場では甘エビ魚醤を使った焼きおにぎりや塩焼きそば、甘エビ魚醤と粉末入りのエビグラタン、濃厚甘エビスープ、エビのみそ汁などが販売された。また、シャリからこぼれ落ちるほど紅エビが乗ったさがなぁや名物の「こぼれ紅エビ寿司」が2貫400円で販売され、飛ぶような売れ行きを見せていた。昼前には出店で紅エビ入りのナシゴレンシーフードの販売も開始。家族連れの人気を集めていた。
2024年(令和6年) 9月15日(日)付紙面より
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鶴岡市の加茂水産高校(小山和彦校長、生徒58人)の実習船「鳥海丸」(倉本照幸船長)による2年生海洋技術系の総合実習航海出港式が13日、酒田市の酒田港東埠頭(ふとう)で行われ、生徒8人が約2カ月間にわたる航海実習に出発した。
乗組員13人、教員2人と共に乗船した生徒たちは11月9日まで、主に日本海でスルメイカやズワイガニ篭といった漁の実習を行いながら、それぞれの漁法に応じた機関操作技術などについて集団生活の中で学ぶ。
出港式は全校生徒、教職員、保護者らが参加。時折日が差し気温が上昇する中、鳥海丸を背に横一列に並んだ実習生らに対し、小山校長は「不安や寂しさ、つらさを感じた時は、校訓の『熱・意気・団結』を思い起こしてほしい。2カ月後、たくましくなった姿で会いたい。行ってらっしゃい」と激励した。
激励品を受け取った倉本船長は「乗組員が全力でサポートする。実りある実習にするため安全航海に努めたい」と。実習生を代表し齋藤龍希(りゅうき)さん(16)は「分からないことは聞き、さまざまな技術を身に付けたい。有意義な実習にし、8人全員が成長して帰ってくることを誓う。行ってきます」と決意を述べた。
もやい綱が解かれて船が次第に岸壁を離れていくと、在校生や保護者、教職員が手を振って「頑張ってこいよ」と声援。甲板に並んだ実習生たちも盛んに手を振って応えていた。