2024年(令和6年) 9月21日(土)付紙面より
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欧米圏で発信力のあるインフルエンサー2人が18、19の両日、庄内地方を訪れた。2人は17―21日の4泊5日の日程で東北各県を巡っており、18日は鶴岡市大網の瀧水寺大日坊(遠藤宥覚住職)で即身仏などを見学し日本の歴史や精神文化に触れた。
庄内を訪れたのは米国在住のロレッタ・スコットさん(36)とフランス在住のジャマル・ギヨームさん(34)の2人。スコットさんのYou Tubeチャンネルは18万6000人が登録しており、インスタグラムも1万2000人がフォローしている。視聴者は米国、アルゼンチン、カナダ、イギリスなどで広範囲への影響力を持つ。ギヨームさんは合同会社「イチバン・ジャパン」のクリエーター、ライターとして活躍中でフランス語圏への影響力が高く、インスタグラムやフェイスブックなどでさまざまな情報を広く発信している。
昨年、東北圏の欧米人宿泊者数がコロナ禍前と比較して順調に回復しており、日本への旅行で地方への訪問意向も高いことから今回、東北観光推進機構(仙台市)が東北圏の各自治体と連携し、欧米圏に影響力のある2人を招聘(しょうへい)。東北各県を巡って自然や歴史、食文化、精神文化などを体験・発信してもらい、欧米からのさらなる誘客促進を図る。
2人は17日に福島県を訪れ、18日は米沢市、村山市を経由して庄内入り。訪問先の大日坊では、遠藤祥成副住職から同寺の由来や徳川将軍家との関わりなどの説明を受けた。
続いて同寺に安置されている即身仏を拝観。遠藤副住職から「即身仏となられた真如海上人は江戸時代に生まれ、大飢饉(ききん)が起こった1783(天明3)年、多くの餓死者が出る中で人々を救うため96歳で生身のまま土中に入り、自ら仏となった。240年余りがたった今も上定されたそのままの尊い姿をとどめている」と話を聞き、2人は静かに手を合わせていた。
スコットさんは「難しい話だったが、即身仏やお寺の成り立ちなど多くのストーリーに感動した」、ギヨームさんは「即身仏の着物が鮮やかで見とれた。こうした独特の文化は初めて触れたので素晴らしいと感じた」とそれぞれ話していた。
2人はこの日、同市のスイデンテラスに宿泊。19日は鶴岡市立加茂水族館や酒田市の山居倉庫などを訪問し、秋田県へ向かった。
2024年(令和6年) 9月21日(土)付紙面より
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庄内の秋の食材をふんだんに使った料理で地域振興を、と出羽商工会(成澤剛会長)が取り組んでいる「里山もみじ御膳」が28日(土)から鶴岡市の櫛引・朝日地域の飲食施設で提供されるのを前に、今年の御膳の発表会が19日、朝日地域の「そば処大梵字」で関係者が集まり行われた。
旧朝日村商工会が2005年に「さと山春の御膳」「―秋の御膳」としてスタートしたもので、08年の商工会合併後は出羽商工会が引き継ぎ、18年以降は「里山もみじ御膳」と名称を改め、秋に実施している。月山の麓のエリアで営業する施設が連携し、秋の旬のメニューを提供することで誘客につなげたいとしている。
今年は櫛引地域の原田食品(西荒屋)、安野旅館(中田)、KAPPO花咲季(下山添)、朝日地域の大梵字(越中山)の4店が参加。10月27日(日)までの期間中、季節の伝統食や郷土食をメインにそれぞれの店の特徴を生かしながらメニューや料金を設定。特典として月山ワインやぶどうジュース、櫛引産フルーツなども提供する。
発表会には15人が参加。初めに成澤会長が「飲食業界が前進する素晴らしい取り組み。継続して実施するにはお客さんに喜んでいただくことが重要。進化し続けて良いものに仕上げていこう」とあいさつ。その後、朝日産のそば粉を使用した手打ち十割そばと庄内風いも煮、菊と山菜の甘酢漬け、沖田なすの洋風揚げびたし、月山ぶどう果汁などが付いた御膳を試食した。
メニューを考案した大梵字の難波智枝さんは「甘酢漬けは、あさひむら特産品開発協議会発刊の『やまのごっつお』に掲載されているレシピから選んだ。栗ご飯の栗も今後、大梵字近くの栗園のものを使う予定。期間中は副菜の品を変え、何度来ても楽しめるものにしたい」とアピールしていた。
いずれの店舗も2日前までの予約が必要で、2人以上(原田食品は5人以上)から受け付ける。企画についての問い合わせは出羽商工会東部センター櫛引支所=電0235(57)2833=へ。参加店舗と実施時間、定休日、料金(税込み)、予約電話は次の通り。
◇櫛引地域▽原田食品=午前11時―午後2時、午後6時―9時、不定休、3000円、電0235(57)2051▽安野旅館=午前11時―午後2時、午後5時―9時、不定休、3000円、電同(57)2071▽KAPPO花咲季=午後5時半―10時、月曜日定休、3000円、電同(57)5710
◇朝日地域▽大梵字=午前11時―午後4時、火曜日定休、2000円、電同(53)3413
2024年(令和6年) 9月21日(土)付紙面より
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第32回JA鶴岡カップ争奪中学校選抜野球大会(JA鶴岡、鶴岡地区野球連盟主催、荘内日報社など後援)が14、16の両日、鶴岡市の鶴岡ドリームスタジアムで行われ、決勝戦で鶴岡三中が鶴岡一中を接戦の末に破り、12年ぶり3回目の優勝を飾った。
大会は毎年この時期に行われ、出場各チームにとっては秋の新人戦を前にした強化の場ともなっている。今回は鶴岡地区を中心に庄内地域の8チームが出場し、トーナメント戦を繰り広げた。最高殊勲選手賞には鶴岡三中の今野拓弥選手、敢闘賞には鶴岡一中の榎本悠之介選手が選ばれた。
主催のJA鶴岡は参加賞として選手全員に「JA鶴岡殿様のだだちゃ豆アイスクリーム」と「鶴姫レッドアイスクリーム」をプレゼント。また優勝の鶴岡三中には副賞として新米の「つや姫」30キロ、準優勝の鶴岡一中には同じく20キロが贈られる。
大会結果は次の通り。
▽1回戦=鶴岡一4―1東部・鳥海八幡・遊佐合同、酒田二31―1鶴岡五、鶴岡三10―6温海・藤島合同、鶴岡二13―7荘内ネクサスベースボールクラブ▽準決勝=鶴岡一5―0酒田二、鶴岡三10―5鶴岡二▽決勝=鶴岡三8―7鶴岡一
2024年(令和6年) 9月21日(土)付紙面より
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「秋の交通安全県民運動」(9月21―30日)を前に20日、鶴岡警察署管内の出発式が鶴岡市下名川の市朝日中央コミュニティセンターすまいるで開かれた。
同運動の今年の重点目標は▽反射材用品等の着用促進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止▽夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の撲滅▽自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用の促進と交通ルール遵守の徹底―の3点。
出発式には各交通安全関係団体や鶴岡警察署員など70人余りが出席。鶴岡地区交通安全協会の加藤捷男会長が「悲惨な事故を一件でも減らし、安心安全な地域づくりには皆さんの協力が不可欠。力をお借りしたい」とあいさつした。
京野匡鶴岡署長などのあいさつの後、朝日保育園の園児たちがかわいらしい踊りを披露し出発式に花を添えた。最後に市交通安全推進協議会朝日支部の長南達夫支部長が交通安全宣言を行い、県民運動スタートに向けて意識を新たにした。出発式後は同会場で夜光反射材の実証実験も行われた。