2024年(令和6年) 9月29日(日)付紙面より
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「松ケ岡クラフトフェス」が28日、鶴岡市羽黒町の国指定史跡・松ケ岡開墾場で開かれた。県内外のクラフト作家が多彩なジャンルの工芸品を出展。爽やかな秋晴れの下、大勢の家族連れが足を運び、会場はにぎわった。
松ケ岡地区のにぎわい創出と魅力発信を目的に、史跡松ケ岡開墾場管理運営協議会の主催で毎年この時期に開催している。今回は東北各県や関東圏、大阪や京都など関西圏から70店舗が参加。開墾場の敷地内に店を構え、ガラスや木工、陶磁器、布、皮革、金属、切り絵、アクセサリーとさまざまな工芸品を販売した。
会場は午前10時のオープン直後から大勢の買い物客で混雑。駐車スペースを探す車が並ぶなど、イベントの人気ぶりを見せた。日中の気温は25度前後まで上昇し、過ごしやすい秋空の下、買い物客が各店を巡りお目当ての品を探した。皮細工や布細工のバッグ、ガラスアート、ドライフラワーなどが女性客の人気を集めていた。
同フェスは29日も行われる。スイーツや燻製(くんせい)肉ご飯、パン、果物ジュースなどを販売する「青空マルシェ秋の収穫祭」も同時開催している。
2024年(令和6年) 9月29日(日)付紙面より
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時代の流れとともに地域から薄れゆく方言を残そうと鶴岡市上山添の櫛引中学校(佐藤大吾校長)の美術部員が「庄内方言かるた」の制作を進めている。「かわりばんこ」「つぼける」「びっき」などの方言に絵札を付けて15セットそろえる予定。出来上がり次第、櫛引地域の保育園や小学校、福祉施設にプレゼントする。
櫛引中美術部(佐藤朱莉部長、部員19人)が今年4月から制作を始めた。両親や祖父母に方言を聞いて調べたり、絵札をデザイン。27日には櫛引中後援会(同窓会)の役員を招いて苦労した点についてプレゼンテーション。取り上げた方言(読み札)は「あ」=あさま、「お」=おらほ、「ち」=ちょす―など。印象的な方言について美術部員は「じょなめる(おしゃれする)が最初、全く分からなかった」「普段の生活の中で使っている『かわりばんこ』が方言だったとは意外。調べるまで標準言だと勘違いしていた」と紹介した。
佐藤部長(3年)は「この半年間、充実した時間を過ごせたと思う。かるたが出来上がったらまず部員のみんなと楽しみたい。私たちが作ったかるたを通じて地域特有の温かみのある方言を末永く残せたら」と語った。
来月26日に同校で行われる文化祭で「方言かるた」の原案を展示し全校生徒に披露する。最終的な仕上げは印刷業者に依頼する予定。