2024年(令和6年) 10月17日(木)付紙面より
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鶴岡中央高総合学科の被服系の生徒たちでつくるシルクガールズのファッションショーが14日、鶴岡シルク発祥の地・松ケ岡開墾場の5番蚕室で開かれた。被服系の2、3年生約30人が出演し、自作の華やかなドレスをまとい、ランウェイを歩いて披露し、来場者を楽しませた。
シルクガールズは鶴岡市の伝統産業・鶴岡シルクをテーマに、課題研究に取り組んでいる。ファッションショーはシルクの魅力を多くの人に伝えようと毎年開催。大蚕室を使ったショーは、昨年に続き2回目となった。「シルクガールズ・プロジェクトin松ケ岡」と銘打ち、「リング~終わりなき絆」をテーマに、歴史をつなぎ、人との絆やSDGsを意識した思いをリング(環)に込めた。
ショーは午前と午後の2回に分けて行われた。草木染めを取り入れたりした白や赤が基調のウエディングドレスやパーティードレス、端切れを使ったパッチワーク風の衣装、パンツスタイルなど新作17着を含む33着を軽快な音楽と映像に合わせて次々と披露。真っ赤なランウェイでポーズを決めると、養蚕の歴史を伝える大蚕室が華やかな雰囲気に包まれた。
3年生でプロジェクトリーダーの加藤麻美さん(17)は「多くの人に来ていただき、みんなから『きれいだね』と言ってもらえて良かった。緊張したけど、皆さんの笑顔で、こちらも自然と笑顔になれた」と話した。来年2月には3年生の集大成となる最後のショーを予定している。
この日はファッションショーのほか、食物系と保育系の生徒も参加し、郷里料理の振る舞いや絹の歴史を伝える紙芝居、クラフト体験なども行われた。
2024年(令和6年) 10月17日(木)付紙面より
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鶴岡市高坂の県金峰少年自然の家(齋藤清志所長)の延べ利用者が130万人を超え、13日に同施設のシンボル「カッパルの砦」前でくす玉割りなどの記念セレモニーが行われた。
同施設は1976(昭和51)年に県内で2カ所目の少年自然の家として開設。青少年が自然に親しみ情操や社会教育を豊かにし、心身を鍛錬することを狙いに里山散策や野外炊飯、テント泊、自然観察、いかだづくり、雪遊び、クラフト体験など四季折々の野外体験事業を行っている。8年前の2016年に利用者120万人を達成した。
同施設の企画事業「わんぱく自然塾ちびっこの巻」が12日から1泊2日の日程で行われ、庄内一円から参加した13人の小学1―3年生13人が利用者130万人を達成した。子どもたちは前日の自然炊飯でカレーライスを作り、13日朝は金峯神社中の宮から金峯山頂まで登山。午後の「別れのつどい」終了後、記念セレモニーに臨んだ。
セレモニーで齋藤所長が「これからも金峰少年自然の家は多くの人に愛され、安心して来てもらえる、また来たくなるような施設を目指して頑張りたい」とあいさつ。続いてシンボルキャラクターの「カッパル君」が登場し、齋藤所長と一緒に祝福のくす玉を割った。その後、「カッパルの砦」前で記念撮影し節目を祝った。