2024年(令和6年) 10月19日(土)付紙面より
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ENEOSリニューアブル・エナジー(本社・東京都港区六本木、竹内一弘社長)はキャンプやバーベキューで年間約1000人が利用する鶴岡市三瀬の「ひゃくねん森」にバイオトイレ2基(300万円相当)を贈った。
バイオトイレはおがくずを入れてかき回し、微生物の力でふん尿とトイレットペーパーを1回(2基合わせて1日約100回の処理能力)当たり約4時間で分解する。一切水は使わず臭いも出ない。年間2、3回程度、おがくずを取り換えるだけで済みメンテナンスも楽だ。分解されたふん尿は窒素、リン、カリウムを含む草木の肥料に使える「優れもの」で、北海道の旭川動物園をはじめ山小屋に設置されている。今回は三瀬地区を含む国内で風力発電事業を展開するENEOSリニューアブル・エナジーが地域貢献の一つとして管理団体「NPO法人ひゃくねん森プロジェクト」(加藤周一理事長)の要望を聞いて贈ることにした。
バイオトイレの前で行われた贈呈式には三瀬の住民ら関係者合わせて10人が出席。竹内社長(71)が「利便性の向上につながればうれしい」と加藤理事長に目録を手渡した。
加藤理事長(69)は「(ひゃくねん森には)キャンプ場の穴場として県内外からの利用があるが、トイレが一番の課題だった。このように環境に配慮したバイオトイレを寄贈していただき感謝に堪えない」とお礼の言葉を述べた。