2024年(令和6年) 7月30日(火)付紙面より
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庄内地方を襲った記録的な大雨で、2度にわたって大雨特別警報が出された酒田市は27日午後、甚大な被害が出た北青沢集落に住む相蘇外百子さん(86)が行方不明になっていると発表した。相蘇さんは25日午前、家族と共に避難所に向かう途中、姿が見えなくなったという。29日も朝から陸上自衛隊や警察、消防、消防団が捜索。30日にかけて再び激しい雨が降る恐れがあり、警戒を呼び掛けている。
相蘇さんの捜索は、氾濫した荒瀬川流域を中心に29日も朝から実施。午前11時半現在、発見に至っていない。相蘇さんが住む北青沢を含め大沢地区は一時孤立状態になったが、日向地区から林道を抜ける迂回(うかい)ルートによって解消された。
市は現在、西荒瀬、一條、大沢、日向、松嶺、内郷の各コミセンと、一條小学校を避難所として開設しており依然、109人が身を寄せている。断水は八幡、平田地域で、停電は八幡地域で続いているという。被災者が公的支援を受けるため必要な罹災(りさい)証明の申請受け付けが29日午後、酒田市役所と八幡、松山、平田の各総合支所で始まった。