2024年(令和6年) 8月6日(火)付紙面より
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台湾・台中市の烏日国民中学(国中、13―15歳を対象とする日本の中学校)の夏梅娟(シャー・メイジュン)校長ら教員・PTA関係者の一行が、5日まで6泊7日の日程で庄内地域などを訪問。名所旧跡、会社を視察・見学したほか、メロン狩りを体験するなどした。烏日国中の生徒・教職員は今年10月、教育旅行(日本の修学旅行)で酒田市を中心に庄内地域を訪れる。
烏日国中の生徒・教職員計22人は今年1月、教育旅行として5泊6日の日程で酒田市を訪れており、名所旧跡を巡ったほか、東部中の生徒と交流を深めるなどした。10月に行われる教育旅行に先立ち今回、台中市をターゲットに観光プロモーションを展開する同市の登録観光地域まちづくり法人「酒田DMO」(荒井朋之理事長)が、「大人の教育旅行」と銘打ってファムトリップ(下見・視察旅行)として企画した。
梅校長はじめ教員・PTA関係者8人は先月30日に空路で仙台市に到着、翌31日に最上川舟下りを体験した後、庄内入りした。大雨災害の影響で行程を一部変更したものの、酒田市の土門拳記念館や平田牧場酒田京田ミートセンター、舞娘(まいこ)茶屋相馬樓、山王くらぶ、鶴岡市の加茂水族館、羽黒山などを視察・見学。日程5日目の3日午後は酒田市浜中の早坂央(あきら)さん(44)の園地でメロン狩りを体験。荒井理事長によると、先月下旬から台中市内の高級スーパーで庄内砂丘メロンの販売が始まり、高価格帯にもかかわらず早速、大人気になっているという。一行は早坂さんの指導を受け、はさみを器用に操って収穫していた。「台湾に持ち帰ることはできない。今回の大雨災害で被災した人たちから食べてもらい、少しでも元気になってもらえたら」(梅校長)と、収穫したメロンを荒井理事長に託した。
梅校長は「今年1月の酒田での教育旅行は有意義だった。台湾の教育制度で国中は義務教育だが、学校は選ぶことができる。教育旅行を学校の特色として紹介したところ、入学希望者が増えた」と話し、今年10月の教育旅行に向け「生徒から台湾と日本の文化の違いを含め、さまざまなことを学んでもらいたい」と述べた。荒井理事長によると、今年10月の教育旅行では生徒と教職員計約20人が訪問する予定で、地元中学生との交流も組み込まれているという。
2024年(令和6年) 8月6日(火)付紙面より
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先月25日の大雨で甚大な被害が出た酒田市は、住宅の使用が困難になった市民を対象に6日から一時的に市営住宅を提供する。住宅・駐車場使用料、敷金は免除。これに合わせ、家電製品のレンタル事業など手掛ける酒田市こがね町一丁目の土筆(つくし)(佐々木大祐代表)は、被災者を対象に最大3カ月の家電無料レンタルを実施すると発表。同社で現在、希望者を受け付けている。
市は今回、被災者向けに市営住宅の提供を行うことにし、第1回として50戸用意。説明会を経て6日から入居可能という。第2回は9(金)―15日(木)に受け付けし、17日(土)以降、入居可能。「50戸は速やかな入居が可能な状況。さらに必要であれば順次用意する」(市建設部)という。
同社による無料レンタルは市営住宅やアパートに一時避難予定、または自宅の家電が大雨の影響で使えなくなった世帯が対象。レンタルできる家電は▽冷蔵庫(2ドア87リットル、高さ85・8センチ、幅47・5センチ、奥行50・2センチ)▽電子レンジ(700ワット、高さ25・8センチ、幅44センチ、奥行32センチ)▽ハンディ掃除機▽洗濯機(給水ホース付き、高さ83・5センチ、幅54センチ、奥行53・5センチ)▽32インチテレビ▽LEDシーリングライト▽台所用2口IHヒーター(コンセント式100ボルト、幅52センチ、奥行32センチ)―の7家電。各家庭で1家電を最大4点までレンタルできる。
希望者は契約書、利用規約の確認、引き落とし口座登録の手続きと家電クリーニング代8800円(税込み)が必要。家電の引き取り、設置、返却は自力で行い、運搬する際の車も貸し出し可能。配送・設置サービスは別途5500円(税込み)。利用月から3カ月以内の返却であれば追加料金はないが、4カ月以降からは月々4400円(税込み)のレンタル料金がかかる。1家電のみを最大数借りることはできない。同社の佐々木代表は「少しでも生活再建の手助けができたら」と話す。問い合わせ・申し込みは同社=電0234(43)6111=へ。