2024年(令和6年) 8月11日(日)付紙面より
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先月の記録的大雨の影響で甚大な被害が出て通行止め措置が取られていた道路が9日、相次いで規制解除となり、通行が可能になった。一方、酒田市議会は同日、2024年定例議会8月臨時会を開き、記録的大雨への災害対応事業費13億8336万円などを追加し、総額を594億6886万円とする本年度一般会計補正予算を原案通り可決した。
大雨の影響で路面の一部が陥没し、全面通行止めとなっていた日本海沿岸東北自動車道遊佐菅里インターチェンジ(IC)―遊佐鳥海IC間は同日午後に応急復旧工事を終え、対面通行に移行した。
同じく大雨で一部道路が崩壊し全面通行止めとなっていた戸沢村高屋地区の国道47号も同日午後、片側交互通行に切り替わった。最上地域でも土砂流入や河川の増水・氾濫に伴う道路崩壊が相次いで発生し、これまで約2週間にわたって同国道を介した庄内―最上の行き来ができなくなっていた。
大雨の影響で崩壊した酒田市上青沢の国道344号中台橋付近の応急復旧工事が9日午前までに終了、片側交互通行に移行した。これまで同国道南側を通る林道を迂回(うかい)路として活用してきたが、北青沢集落まで国道のみでの通行が可能になった。最上地域への通り抜けはできない。
大量の漂着ごみ回収に汗 酒田 最上川河口域で地元RC
今回の記録的大雨で酒田市の最上川河口域には大量のごみが漂着した。事態を重く見た国際ロータリー第2800地区(本県、芳賀康雄ガバナー)の第1グループ(酒田飽海)は10日朝、同市の最上川河川敷で清掃活動を展開した。
市内で活動する酒田、酒田東、酒田中央、酒田スワン、酒田湊の5ロータリークラブ(RC)と共に、若手の奉仕クラブ・ローターアクトクラブから計64人が参加。午前7時から約1時間にわたり、トングでごみを拾い集めた。工藤亜紀子第1グループガバナー補佐(酒田東RC)は「状況を確認しほったらかしにしてはいけないと思い、行動に移した。上流部から流れてきたとみられるペットボトルや発泡スチロールが目立つ」と話し、10月にも再度、同様の活動を繰り広げるという。