2024年(令和6年) 8月15日(木)付紙面より
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酒田市本楯地区の空に13日夜、花火が打ち上がった。子どもたちの健やかな成長、同市を襲った先月の記録的大雨による被災地の早期復興など願い、地元のもとたて保育園(阿部明恵園長)が企画したもので、地区住民はじめ市民らはまばゆいきらめきに見入った。
コロナ禍で保育園や地域で行われる行事が相次いで中止となる中、「暗いことばかりの世の中。そんな世の中に明るい光を。子どもたちに素晴らしい思い出を」との願いを込め2020年にスタートした花火大会。今年は本楯コミュニティ振興会、本楯自治会長会と共に、先月の大雨被害からの早期復興を祈念し打ち上げた。
日頃から園児を温かく見守っている地域住民に感謝の気持ちを伝えようと、酒田FMハーバーラジオ(同市)の協力で、午後8時からの打ち上げに合わせ年長児によるメッセージなど特別番組を放送した。
放送は年長児9人による「にじ」の合唱でスタートし同8時10分、県内で唯一、花火製造を手掛ける安藤煙火店(同市)が夜空に大輪を咲かせた。打ち上げは時間にして5分ほど。打ち上がるたびに色鮮やかな花火が辺り一面をこうこうと照らし、地区内各所から歓声が上がっていた。