2024年(令和6年) 8月16日(金)付紙面より
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酒田市総合文化センターの旧中央図書館を活用し、市が整備した市文化資料館光丘文庫(館長・金野洋和市文化政策調整監兼文化政策課長)で、第2回企画展となる「発掘された酒田市の遺跡」が開かれ、夏休み中の児童や家族連れが多く訪れている。
県内唯一の有人離島・飛島をはじめ同市内には旧石器時代から近世まで259カ所の遺跡が確認されており、県教育委員会と県埋蔵文化財センターによって61遺跡の発掘調査が行われた。同市の歴史に広く触れてもらおうと、これまで市内の遺跡から発掘された出土品計約260点を、同センターの協力で写真とともに展示した。
1995年に発掘調査が行われた梵天塚遺跡(牧曽根)から出土した計1776枚の埋納銭、1478年築城の亀ケ崎城跡から発掘した陶磁器や漆器、飛島の蕨山遺跡でアシカやトドなどの海獣の骨が多量に出土した様子の写真などの展示品に、夏休みの自由研究のために来館した小学生や親子連れ、歴史好きの市民らが興味深そうに見入っていた。入場無料、展示は10月20日(日)まで。今月25日(日)には県埋蔵文化センター職員によるギャラリートークが行われる。