2024年(令和6年) 8月20日(火)付紙面より
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酒田市美術館(石川好館長)で開催中の企画展「シルバニア村のおいしい時間」で19日、来館者1万人を達成し、セレモニーが行われた。節目の来館者となった森谷優希さん(28)=大阪府茨木市、会社員=と友美さん(26)=東京都八王子市、同=姉妹に記念品が贈られた。
「シルバニアファミリー」は1985年、女の子向けおもちゃとして玩具会社「EPOCH(エポック)」(本社・東京都)が発売したドールハウスシリーズ。かわいらしさと細部にこだわったデザインが人気を呼び、世界70カ国以上の国と地域で愛されている。酒田市美術館では調理器具や食器、食べ物のデザインに込められたこだわりに着目し、今回の企画展を先月20日から開催している。
担当者によると、今回のシルバニアファミリー展には、初日から親子連れやカップルなどが数多く訪れており、昨年7月1―8月27日に開催され、約1万6000人が入場した「サンリオデザイナーのおしごと展」よりも早いペースで1万人を達成。「先日の大雨被害もあり、足が遠のくのではと思っていたが、逆に『癒やされにきた』という来館者もいた」という。
この日は会場入り口の大型展示の前で記念セレモニーが行われ、市美術館を管理運営する公益財団法人さかた文化財団の宮崎和幸事務局長が、森谷さん姉妹に「シルバニアファミリー展大図鑑」や「きいちご林のお家」など書籍や大型フィギュアセットなどの記念品4点を手渡した。
2人は鶴岡市家中新町の実家に帰省中に訪れたといい、優希さんは「以前から帰省した時には酒田市美術館を訪れていた。小さい頃から好きなのでうれしい」、友美さんは「2人でよく遊んでいたシリーズなので、1万人目になれたのは幸運」とそれぞれ喜んでいた。展示は来月8日まで。