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2024年(令和6年) 8月22日(木)付紙面より

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被災乗り越え目揃え会 玉伸び十分「刈屋梨」 出荷量30トン減

 先月の記録的大雨で園地が冠水するなど被害を受けた酒田市特産の和梨「刈屋梨」。主力品種「幸水」の本格的な出荷を前に規格を統一する目揃(めぞろ)え会が20日午後、同市のJA庄内みどり北部選果場で開かれた。同JA刈屋梨出荷組合の佐藤尚人組合長によると、出荷量は例年に比べて少なくなる見込みだが、玉伸び、糖度は十分という。21日から共同選果がスタート、大雨被害を乗り越えた秋を代表する庄内の味覚が間もなく消費者に届く。

 同市刈屋地区では明治時代初期に梨栽培がスタート。土壌が適していたことに加え、地元農家の努力で「刈屋梨」のブランド名が定着。一般消費だけでなく贈答用としても多くの引き合いがある。現在は同市北部を流れる荒瀬川左岸地域の果樹園約31ヘクタールで組合員38人が主力の「幸水」、甘味と酸味のバランスが良い「豊水」など和梨、洋梨を栽培し共同出荷している。

 先月の大雨で荒瀬川が氾濫したため、園地のうち約3割に当たる9・4ヘクタールで冠水被害を受けた。出荷組合は目揃え会を前に全体会議を開き、水に漬かった梨は出荷しないことを決定。当初は全体で約135トンを出荷する予定だったが、約104・5トンに落ち込む見通しという。

 この日は生産者、JA関係者らが参加し、秀品(赤秀)、優品(青秀)、無印、規格外の等級など確認した。佐藤組合長は「小ぶりだった昨季に比べてひと回り大きく、大雨がなければ上作だった。例年通り味は良く、安心して食べてほしい」と話した。幸水の収穫は9月中旬までで、豊水はその後。刈屋梨の収穫作業は12月の洋梨まで続く。

刈屋梨の出荷規格を確認する生産者たち。先月の大雨で被害が出たものの、生育は順調という=20日午後
刈屋梨の出荷規格を確認する生産者たち。先月の大雨で被害が出たものの、生育は順調という=20日午後


2024年(令和6年) 8月22日(木)付紙面より

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元気で帰って来てね!! 園児が声を掛けながらヒラメ放流 酒田

 酒田市の酒田小型船舶安全協会(酒田小安協、阿曾勝彦会長)によるヒラメの稚魚の放流が20日、酒田市の大浜海岸で行われ、真夏の日差しを浴びながら幼稚園児たちと会員が協力して放した。

 酒田小安協は、市内のモーターボートやヨットなどプレジャーボートの所有者らで組織し、事故防止の啓発や海洋資源の保護、環境美化などに取り組んでいる。会員は470人、所有船舶は405隻。

 放流活動は四半世紀ほど続く恒例行事で、今年は同市の酒田幼稚園、酒田第二幼稚園の年中・年長児計31人と会員が参加。鶴岡市三瀬の県栽培漁業センターで今年5月ごろに生まれ、体長8―10センチに成長した稚魚約7000匹を放流した。

 初めに協会員が「放流した赤ちゃんヒラメは3年後、体長30―40センチまで成長する。『大きくなれ』と声を掛けながら放流してください」と呼び掛け。その後、バケツに稚魚を入れてもらった園児たちは浅瀬まで出て、「ヒラメさん、元気で帰って来てね」と話しながら丁寧に放流した。

 阿曾会長(71)は「われわれにとってヒラメは最も身近な魚類。釣り上げる分、資源保護にも努めていかなければいけない。子どもたちと一緒に活動することに意義があると思う」と活動に込めた思いを語った。

ヒラメの稚魚を放流する園児たち
ヒラメの稚魚を放流する園児たち



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