2024年(令和6年) 9月13日(金)付紙面より
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地元企業研究の一環
社の理念や人気商品開発次々質問
来月18、19日の学校祭で発表 模擬店販売も
庄内町の庄内総合高校定時制(佐藤りか校長、生徒44人)の3年生が11日、同校近くにある漬物製造のマルハチ(庄内町廿六木、阿部武秀社長)を訪れ、同社の理念や人気商品「やわらか菜」の製造工程などを取材した。
1年間にわたり取り組んでいる「研究課題」の一環としての活動で、生徒たちは取材内容をまとめたポスターを作製し、学校祭が行われる来月18、19日に展示するほか、19日に行われる模擬店でやわらか菜の販売を行う。
同校定時制の3年生は研究課題として「地元企業の研究」をテーマに1年にわたり調べ学習を行っている。今回は同社の秋冬物の主力商品やわらか菜に着目。研究の一環として模擬店で販売するのを前に、PR用のポスターをまとめるために同社を訪問し取材することにした。
この日は3年生4人が同社を訪れ、同社社員の案内で、製造した漬物を全国の飲食店などに発送する「出荷場」、野菜を貯蔵する大型冷蔵庫や新商品の開発を行う「研究開発部」などを見学したほか、自分たちの疑問を商品開発担当者に質問するなどした。
このうち、商品開発担当者への質疑応答では、担当者が「減塩とおいしさのバランスを取るのが難しいが、やわらか菜はおいしくて日持ちする商品になっている」などと説明。生徒たちは「商品開発をする上で気を付けていることは」「やわらか菜のおすすめの食べ方は」「原料を栽培する契約農家の選定基準は何がありますか」など熱心に質問していた。参加した石垣悠月さん(17)は「学校の身近に全国展開している企業があるとは知らなかった。品質管理はすごく厳重にしていると感じた。社員の方のあいさつが生き生きしていた」などと話していた。