2022年(令和4年) 7月15日(金)付紙面より
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高校生で日本陸上U20十種競技5位入賞
齋藤 泰希(さいとう たいき)さん
鶴岡工業高校3年。6月4―5日に秋田県営陸上競技場で行われた日本陸連による日本陸上競技選手権混成競技大会の20歳以下(U20)十種競技で、スコア6340点を獲得し16人中5位に入賞した。
十種競技は1日目に100メートル、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、400メートル、2日目に110メートルハードル、円盤投げ、棒高跳び、やり投げ、1500メートルを実施し、全種目の合計点を競う。高校陸上にはない競技種目で、初挑戦の舞台となった同大会。大学生と社会人の強豪に交じって快挙の入賞。棒高跳びでは4メートル40センチの跳躍で種目別トップに輝いたが「表彰台に上がりたかった」と悔しさをにじませた。3位との差は100点ほどだった。
陸上競技を始めたのは小学1年の時。陸上競技を習っていた4人のきょうだいの影響で余目地区のスポ少に入った。「とにかく足が速くなりたかった」と言う。得意の棒高跳びは中学から始めた。棒の弾力を使って跳ぶコツを覚え、3年で県中学総体優勝を果たした。
十種競技に取り組む転機が訪れたのは昨秋。砲丸投げや円盤投げなどいろいろな種目を楽しんで練習する姿を見たコーチに勧められた。「やってみたいと考えていたのでチャンスと思った。苦手種目よりも得意なものを伸ばしていこうと練習に打ち込んだ」と振り返る。
6月中旬に青森県内で行われた東北高校陸上では棒高跳びで3位に入賞してインターハイ出場を決めた。「絶対全国3位に入りたい。U20の悔いを果たす」と決意を込める。「陸上は切っても切れない恋人みたいな存在。小学1年から一度も飽きずにここまで続けられた。大学に進学したら十種競技か棒高跳びでオリンピックに出場したい」と陸上競技に対する熱意と夢を語った。
身長177センチ、体重75キロ。庄内町余目在住。9人家族。17歳。女子円盤投げで今年、日本選手権2連覇を果たした齋藤真希選手を姉に持つ。
2022年(令和4年) 7月15日(金)付紙面より
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来月11日に庄内町中心街で開催される「しょうない氣龍祭」を前に、呼び物の「飛龍」と「姫龍」演舞の初の合同練習が13日夜、役場駐車場で行われた。
氣龍祭は、2019年に終了した夏宵まつりに代わり企画された夏祭り。新型コロナウイルス感染症の影響で、2年に渡って中止を余儀なくされていた。祭りのメインとなるのは同町深川地区に古くから伝わる「金沼飛龍伝説」をモチーフに制作・改修された2匹の龍。飛龍は全長40メートルで、頭部が高さ3・5メートル、長さ4・6メートル、幅2.9メートル。姫龍は全長30メートルで、頭部が高さ1・5メートル、長さ2メートル、幅1メートル。全国からの寄付で制作・改修された。
この日は飛龍の担ぎ手となる庄内飛龍會(加藤智会長)のメンバーと公募した姫龍の担ぎ手ら計約50人が参加。演出を担当する舞踏家の阿部利勝さんや庄内飛龍會メンバーの指導で午後7時から約2時間、Uターンや2体の龍が交差する動き、胴体部分の蛇行など全体の動作を確認しながら練習。周囲の暗がりの中、龍の目や口のライトが点灯し、幻想的な動きを見せていた。
庄内飛龍會の加藤会長は「自分たちが楽しまないと観客の皆さんにも伝わらないと思うので、今回が土台となるようしっかりと取り組みたい」と意気込んでいた。