2007年(平成19年) 7月26日(木)付紙面より
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日本海沿岸東北自動車道(日沿道)温海インターチェンジ(IC、仮称)へのアクセス道として県が整備していた「あつみ温泉トンネル」が完成し、31日午後3時から一般に供用が開始される。
あつみ温泉トンネルは県道温海川木野俣大岩川線の一部。大岩川地区に設置される温海IC近くから天魄山東ろくを南北に貫き、温海地区の主要地方道余目温海線とタッチする。国道7号や温海温泉地域から日沿道に直結するほか、7号から幅員の狭い大岩川集落内を通らずに通行できるなど利便性向上が期待されている。
トンネルへの接続道(一般道)を含めた総延長は1367メートル。一般道は全幅12メートル、車道幅6メートルの片側一車線、片側に3・5メートルの歩道を備える。トンネル部分は全長852メートルで全幅10・25メートル、車道幅6メートルの片側一車線、片側に2・25メートルの歩道を備える。
トンネル工事は2005年1月に着工、大岩川地点を起点に掘り進んできた。同年10月からは仕上げの覆工コンクリート打設工事を行い06年3月に貫通。その後、舗装や保安設備など付帯工事を進めてきた。総事業費は約44億円、うちトンネル部分は約24億円。
開通式典は安全祈願祭に続き、31日午前10時から大岩川地区の起点部分で行う。温海中吹奏楽部の記念演奏、テープカットなどで開通を祝う。
日沿道温海ICへのアクセス道となる「あつみ温泉トンネル」が完成