2005年(平成17年) 9月30日(金)付紙面より
ツイート
鉄道での人身事故を想定したJR新潟支社酒田地区(古川静雄地区長)の復旧訓練が28日、酒田市のJR酒田駅構内で行われ、警察や消防との連携を含め、有事の対応を確認した。
JRの社員の対応能力と関係機関との連携の確立などを狙いに、地区としては初めて実施した。同社の酒田運輸区や酒田保線技術センターなど庄内地方の関係部署の社員をはじめ、県警(鉄道警察隊、酒田、鶴岡、庄内、温海の4署)、酒田地区消防組合の3機関から合わせて約60人が参加した。
訓練は、東酒田―酒田駅間で上り普通列車が走行中、線路内に侵入してきた男性とぶつかったという想定。二次災害を防ぐための対応、警察・消防への通報、負傷者の手当てと救助、運転士への状況聞き取り、設備の点検、運転再開など細部にわたって行われた。
事故発生直後、運転士らは後続の列車を巻き込んだ二次災害を防ぐために、「右よし、左よし」と点呼して線路上の安全を確認のうえ、発炎筒をたいたり、関係部署や警察、消防に連絡。救急隊員が到着すると、事故発生時の状況や負傷者の容態を報告するなど、機敏に立ち回っていた。
JR、警察、消防の3者が有事の対応を確認した訓練