2005年(平成17年) 10月4日(火)付紙面より
ツイート
今月14―16日に鶴岡・酒田の両市と庄内町で開催される地域伝統芸能全国フェスティバルで販売する「地産地消アイデア弁当」のコンクール決勝大会が2日、鶴岡市農村センターで開かれた。審査の結果、最優秀賞に後藤登美さん(鶴岡市)の「ふるさとの実り」が選ばれた。
県庄内総合支庁、おいしい山形推進機構庄内地域地産地消推進本部、地域伝統芸能全国フェスやまがた地方実行委員会が主体となり、安全・安心な庄内産、県内産の食材を消費者に再認識してもらおうと一般に広く募集した。
募集内容は、米を含む庄内産の食材5品以上を使い、材料費500円以内で作れるもの。庄内一円と内陸、仙台市など県外から個人・グループで24点の応募があった。
先月15日に書類審査の予選会が行われ、7組が決勝へ進んだ。この日の決勝では実際に弁当を作り、「食の親善大使」で東京第一ホテル鶴岡総料理長の古庄浩さんを審査委員長に弁当店経営者や食生活改善連絡協議会、栄養士など9人による委員会が審査した。審査基準はアイデアや手軽さ・普及性、味、彩り、トータルバランスの5点。
決勝進出者たちはエビフライの衣に桜エビを使ったり、特殊栽培の有機米を用いるなど独創的なアイデアで手際よく調理を進めた。古庄審査委員長は「プロもうなるような手法で調理している人もおり、良いコンクールになった。どれも優秀で審査に迷う」と話した。
最優秀に輝いた後藤さんの弁当は、庄内豚やサンマをネギとシソで巻いた「ネギロール」や、赤カブとキュウリの漬物など栄養バランスに優れたおかずが入っている。今後、商品化されて地域伝統芸能全国フェスティバルで販売され、地産食材の利用拡大を狙うという。
最優秀賞以外の入賞者は次の通り。
▽優秀賞=関本和江(鶴岡市)吹野かすみ(同)▽地産地消特別賞=川村照子(酒田市)▽努力賞=三浦詩織(庄内町)▽アイデア賞=富樫晶(鶴岡市)▽ハッスル賞=長南希・金内千里(酒田市)
高校生も腕を振るってアイデア弁当を作った