2005年(平成17年) 10月4日(火)付紙面より
ツイート
実業団バレーボールの全国大会で好成績を挙げるなど輝かしい成績を残してきた鶴岡市の今間製作所(現コンマ製作所)バレーボール部のOB・OGたちが同部の功績を残すためモニュメントを建設し2日、以前社屋があった現荘内病院の敷地内で竣工式が行われた。
同部は戦後間もない1947年に発足。地元のほか青森や新潟、広島など全国各地から優秀な選手を集め、53年に全日本都市対抗東北予選を初制覇した。その後も60年代まで各種東北大会で優勝20回余、全国大会2位、3位に4回入賞するなど実績を残してきた。女子も60年代に創部し、71年に全日本産業人9人制選手権大会で全国制覇を果たした。
67年に受賞した文部大臣表彰(社会体育功労)を記念してコンマ杯スポーツ大会を創設。この大会が現在の鶴岡地区社会人ナイターバレー、ソフトバレーなどの礎になるなど、地域のスポーツ振興に大きく貢献してきた。
モニュメント建設は、一昨年の創部55周年記念式典で「60周年に向け、バレーボール発祥の地にモニュメントを」との声が高まった。市との話し合いの結果、荘内病院正面側の広場への建設が決まった。OB会で募金を募ったところ80人以上の協力があり、市内の石材店にモニュメントを発注して先月15日ごろ製作開始。同28日に完成した。
モニュメントは高さ210センチ、横、奥行きとも90センチ。台座には「今間製作所バレーボールOB会」と「球魂」と刻まれ、その上には白大理石でバレーボールをする男性の像が備え付けられた。
この日の竣工式には同部OB・OG約30人が出席。神事で祝詞や玉ぐしを捧げ、モニュメントの完成を祝った。代表幹事の古田稲造さん(72)=鶴岡市山王町=は、「通りかかった人がモニュメントを見て、強いバレーボール部があったことを思い出してもらえるとうれしい」と話していた。
OBたちが玉ぐしを捧げ、モニュメントの完成を祝った