2005年(平成17年) 12月13日(火)付紙面より
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鶴岡市農協女性部のメンバーが地元食材を使って創作した料理の試食会「女性部フェスティバル田舎料理100品レストランPart3」が11日、鶴岡市農村センターで開かれ、来場者が地産地消料理の数々を楽しんだ。
同フェスティバルは、食と農を守る活動として一昨年初めて企画した。一般参加者などにも好評だったため、以来毎年この時期に女性部メンバーや同農協職員の親睦を図る交流会を兼ねたイベントとして開いている。
今回は女性部メンバーから106人が1人1点ずつ、ごはん類や総菜、漬物、デザートなど出品した。会場にはメンバーが自ら育てた農産物で作ったアイデア料理が大皿に盛られ、湯田川温泉旅館組合の関係者や「食の親善大使」の古庄浩さん(東京第一ホテル鶴岡総料理長)、奥田政行さん(アル・ケッチァーノ・オーナーシェフ)などが試食し、各料理を講評した。
続いて一般試食会が行われ、大勢の来場者が好みの料理に手を伸ばした。「柿のキムチ和え」や「田川赤かぶカップ」、「ヤーコンのあんかけ」など、旬の食材を独創的に料理したメニューが人気を呼んでいた。試食に参加した女性の1人は「どれも手をかけて作っている。素材を熟知した人ならでは」と話していた。
会場ではチャリティーバザーや地産地消直売コーナー、大正琴や踊りなどのグループ発表も行われ、終日にぎわった。
また、昨年の「田舎料理100品レストランPart2」に出品されたメニューのレシピ集が完成し、会場で販売された。料理の写真と出品者名、材料や作り方などが掲載されている。レシピ集に関する問い合わせは同農協経済部=電0235(25)4345=まで。
鶴岡市農協女性部のメンバーが地元で作ったアイデア料理の数々が並んだ
2005年(平成17年) 12月13日(火)付紙面より
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荘内日報の創刊60周年と紙齢20000号記念事業で1日から鶴岡アートフォーラムで開催された「新田嘉一コレクション展」が11日、フィナーレを迎えた。延べ4500人が入館し、平田牧場会長の新田さんが所蔵する日本画や洋画、中国画、陶磁器、彫刻など時代や洋の東西を超えた貴重な美術品の鑑賞を楽しんだ。
荘内日報では今年、節目の年を記念し、文化や観光、芸術の各分野の振興事業を展開。芸術振興として、本紙に掲載されたコラムをもとに、美術愛好家として知られる新田さんから、所蔵する美術品を借りて美術展を開催した。
日本画では酒田市に縁をもつ画家・竹久夢二の「からふねや」や「三味線を持つ女」、洋画では現代フランス画壇の巨匠ベルナール・ビュッフェ作「アナベル」、北大路^k魯山人の陶磁器などの貴重な作品100点を展示した。
10日間の開催期間中に延べ4500人が入館する盛況ぶりで、最終日は休日ということもあり、1000人を超える美術ファンが訪れた。会場にはゆったりとしたスペースに作品が配置され、訪れた人たちは会場を巡りながら、展示された貴重な作品一つ一つの鑑賞を楽しんでいた。
10日に入館3000人目となった藤森素子さん(51)=鶴岡市新海町=、11日に4000人目となった本間喜一さん(54)=三川町助川=に記念品が贈られた。
新田嘉一コレクション展の開催を記念し10日、新田さんが所蔵するベルナール・カトラン作の絵画「花」を鶴岡市に寄贈した。
展示会場の鶴岡アートフォーラムで行われた贈呈式では、来館者らが見守る中、「花」を前に新田さんが「鶴岡の人たちにゆっくりと鑑賞してもらいたい。若い子たちに感性を養ってもらえれば」とあいさつ、目録を富塚陽一鶴岡市長に手渡した。富塚市長は「子供たちの心を養う貴重な作品をいただいた。末永く活用していきたい」とお礼を述べた。
贈呈する絵画「花」の前で目録を手渡す新田さん(右)