2005年(平成17年) 12月14日(水)付紙面より
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鶴岡市藤島エコタウンセンター「四季の里楽々(らら)」のエコ・グルメまるごと体験塾が13日、同所で開かれた。東京第一ホテル鶴岡総料理長の古庄浩さんが地元食材を使った“冬のあったかメニュー”を紹介した。
楽々の人気事業。毎回、地元シェフらが塾生に地元食材を使った料理を指導している。今回はクリスマス前の特別体験塾として定員を拡大し、約40人が参加した。
クリスマスメニューとしても活用できるオイスターチャウダー、ホタテ貝のドリア、豚ロース肉のチーズカツなど4品に取り組んだ。野菜の切り方から味付けまでプロのコツを楽しく学んだ。
古庄シェフから調理のアドバイスを受ける塾生
2005年(平成17年) 12月14日(水)付紙面より
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鶴岡に年の瀬を告げる菓子として親しまれている「切山椒(きりさんしょう)」づくりが市内の菓子店で盛んに行われている。
切山椒は、明治の始め、一日市町の菓子職人だった佐藤甚右衛門(長崎屋)が東京・浅草で買い求めた菓子をヒントに考案。菓子を作る際のくずを保存し、年の終わりに山椒粉を混ぜて加工したものが原型とされる。
七日町観音様のお歳夜(17日)で、縁起担ぎの菓子としてだるまとともに売られるようになり、鶴岡の年の瀬に欠かせない味に定着。現在はもち粉を原料に作られている。
同市本町三丁目の老舗菓子店「久栄堂菓子店」(五十嵐金吾店主)では先月下旬から作り始めた。同店では白砂糖と黒砂糖を使った2種類を作っている。4代目・金吾さんとともに同店の菓子づくりを担うのは息子で5代目の順一さん。10日は、前日にふかし、のしておいた生地を順一さんが手際よく切り分け、金吾さんが粉をまぶしたものをふるいにかけ仕上げていた。金吾さんは「鶴岡出身者を中心に内陸や県外からの注文も多い。古里が感じられる菓子として楽しみにしているようだ」と話した。
切山椒をふるいにかけて粉を粗落としして出来上がり