2005年(平成17年) 12月16日(金)付紙面より
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酒田フィルハーモニー管弦楽団(齋藤龍彌会長)とハンガリー・ソルノク市のプロオーケストラ・ソルノク交響楽団が来年、相手の都市を訪れ、国際交流演奏会に出演、音楽を通じた国際交流活動を展開する。年明けにはまず酒フィルがハンガリーに入り、ソルノク交響楽団の創立10周年の節目を祝う。
両楽団の交流は1993年、日本ハンガリー友好協会県支部設立96周年を記念し、酒フィルがソルノク市のコンサートに参加したのをきっかけにスタートした。以来、数人のメンバーが4、5年ごとに相手方を訪問している。96年にはソルノク交響楽団の指揮者と木管五重奏団が来酒。翌年には酒フィルが依田潤一指揮者と奏者をソルノクに派遣した。99年にはソルノク交響楽団の指揮者とソプラノ歌手が酒田で、2002年には木管奏者4人が余目町(当時)の響ホールで交流演奏会に参加した。
ソルノク交響楽団は65年の創立。ソルノク市が経営権を持つ文化音楽センターに所属し、文化音楽センターの主な経営は同楽団の収益で成り立っている。国や自治体も活動を全面的に支援している。
来年の酒フィルとの相互訪問は、ソルノク交響楽団の創立40周年をともに祝うために企画された。モーツアルトの歌劇「魔笛」序曲とショパンのピアノ協奏曲第1番、ベートーベンの交響曲第5番「運命」を両会場の共通プログラムとして合同演奏し、節目の喜びを分かち合う。
酒フィルのメンバー有志27人で構成する訪問団は来月1日に庄内空港を出発し、2日にハンガリーに入る。4日にソルノク市文化会館で開催される合同演奏会に出演、「友情の調べ」を奏でる。ソルノク交響楽団の団員の家にホームステイして交流も深めてくる。
酒フィルの団員たちはハンガリー出発に向け、練習に励んでいる。高橋良彰理事は「一緒のステージに立てるのは感動的なこと。来年3月につながるよう頑張る」と話し、団員たちも「プロとの合同演奏会が楽しみ」と意気込む。
3月にはソルノク交響楽団が酒田市を訪れ、12日に希望ホールで開かれる国際交流演奏会に出演する。
ハンガリー訪問に向けて練習を積む酒フィルのメンバー
2005年(平成17年) 12月16日(金)付紙面より
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酒田認定農業者会議
酒田市の旧4市町の認定農業者組織の合併調印式が14日、市役所で行われた。来年2月1日に新「酒田市認定農業者会議」として再スタートを切る。
合併するのは酒田市認定農業者会議、八幡町認定農業者の会、松山町認定農業者の会、平田町認定農業者協議会の4組織。行政の合併に伴って今年6月から準備を進めてきた。
合併協定書によると、合併は新設合併とし、4組織を一本化する一方、これまでの歴史を尊重し、旧4組織の枠組みは支部的な位置づけの地区組織として存続させ、旧組織の財産は各地区組織に引き継ぐ。加入はこれまで強制のところもあったが、任意を基本とする。
この日は市の和田邦夫農林水産部長の立ち合いの下、酒田の森谷恒伸会長職務代行者、八幡の佐藤幸喜会長、松山の佐藤隆志会長、平田の小林清会長の4組織の代表が協定書に署名、押印した。
平田の小林会長は代表して、「相互の連携を強化し、創意と工夫で力強い農業を展開していこう」とあいさつ。続いて和田部長が「先頭に立って地域の農業を引っ張り、地域の特色と合併による大規模化のメリットを生かして、地域の担い手の中核として頑張って」と激励した。
認定農業者組織は、各市町村が担い手として認定した農業者が加入し、研修や情報交換などで資質向上を図っている。同市の11月末現在の認定農業者は、旧市町別に酒田737人、八幡58人、松山72人、平田82人で、合わせて949人は県内最大規模。その大半が認定者農業者組織に加入している。
合併協定書に調印した(左から)小林平田、佐藤松山、佐藤八幡、森谷酒田の各認定農業者組織代表