2024年11月28日 木曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2005年(平成17年) 12月17日(土)付紙面より

ツイート

明治の給食を体験 “発祥の地” 食べ物の大切さ考える

 旧鶴岡市内の約半数の小中学校で16日、明治時代の献立を再現した「おにぎり給食」が行われ、児童が「懐かしの味」を楽しんだ。

 日本で最初の学校給食は1889(明治22)年に当時の鶴岡町の大督寺の境内にあった私立忠愛小学校で、子供たちに昼食を支給したのが始まりとされる。「学校給食発祥の地」を記念して、鶴岡市学校給食センターは長年、12月の1日を選び、ケーキなどが付く特別献立を実施してきた。

 給食誕生100周年を迎えた1989年、始まった当時の給食を再現。豪華な給食から質素なおにぎりに切り替えた。その後、学校側から「教育的にも意義深い」との声が上がり、92年以降はおにぎりが記念日の「定番」となった。

 旧市内27小中学校のうち、14校では先行して9日に実施された。この日は残る13校で行われ、中に何も入っていない塩だけを付けたおにぎり1個と焼いた塩ザケの切り身、イタドリのいり煮が牛乳と一緒に提供された。

 このうち斎小学校(佐藤清雄校長、児童132人)の3年生のクラスでは、「いただきます」を合図に給食がスタート。子供たちは、ビッグサイズのおにぎりを手づかみで「がぶり」と食いついたり、箸を使って少しずつ口に運んだりと、思い思いの食べ方で素朴な味を楽しんだ。家でも塩だけのおにぎりを食べるという子も多く、「やっぱり塩がうまい」という声も聞こえていた。
          

「明治の味」のおにぎりをがぶり=斎小で
「明治の味」のおにぎりをがぶり=斎小で


2005年(平成17年) 12月17日(土)付紙面より

ツイート

大学院に公益総合研究所 来年度設置へ準備 開設1年の状況報告会で説明

 鶴岡市の東北公益文科大学大学院は15日、鶴岡タウンキャンパス内レストラン「百けん濠」で、報道関係者を対象にした活動状況報告会を開いた。

 同大学院は今年4月に開設。庄内初の昼夜開講制大学院として研究教育活動を進めている。院生は公益学部からの進学者12人に加え、元会社経営者や地方公務員、主婦など社会人18人の計30人。ゼミ単位で地域のまちづくりに参加し、研究成果を報告するなど地域とのかかわりも深めている。

 報告会は、開設以来1年近くが経過したことを機に活動経過や概況を報道関係者に伝え、さまざまな角度から大学院への理解を深めてもらおうと企画した。

 この日は大学院の渋川智明教授や高橋健彦事務局長など3人と報道関係者合わせて11人が出席。大学院側から活動経過や概況が説明され、郷土の詩人・真壁仁の研究や福祉行政評価研究に取り組む院生たちの活動状況などが紹介された。

 また、質疑応答や懇談の中で、大学院側から「公益総合研究所」について説明された。同研究所は、公益という視点で庄内を分析し、市町村合併後の体制のあり方や市民サービス、大規模量販店の進出に伴う地元商店街の活性化などの面について研究を行う。来年度の設置に向けて準備が進められており、同大の教授や職員がメンバーとなる予定。

 このほか、2007年9月に大学院に博士課程を設置することなどが伝えられた。

大学院の活動報告を行う渋川教授(中央)たち
大学院の活動報告を行う渋川教授(中央)たち



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field