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2005年(平成17年) 12月17日(土)付紙面より

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明治の給食を体験 “発祥の地” 食べ物の大切さ考える

 旧鶴岡市内の約半数の小中学校で16日、明治時代の献立を再現した「おにぎり給食」が行われ、児童が「懐かしの味」を楽しんだ。

 日本で最初の学校給食は1889(明治22)年に当時の鶴岡町の大督寺の境内にあった私立忠愛小学校で、子供たちに昼食を支給したのが始まりとされる。「学校給食発祥の地」を記念して、鶴岡市学校給食センターは長年、12月の1日を選び、ケーキなどが付く特別献立を実施してきた。

 給食誕生100周年を迎えた1989年、始まった当時の給食を再現。豪華な給食から質素なおにぎりに切り替えた。その後、学校側から「教育的にも意義深い」との声が上がり、92年以降はおにぎりが記念日の「定番」となった。

 旧市内27小中学校のうち、14校では先行して9日に実施された。この日は残る13校で行われ、中に何も入っていない塩だけを付けたおにぎり1個と焼いた塩ザケの切り身、イタドリのいり煮が牛乳と一緒に提供された。

 このうち斎小学校(佐藤清雄校長、児童132人)の3年生のクラスでは、「いただきます」を合図に給食がスタート。子供たちは、ビッグサイズのおにぎりを手づかみで「がぶり」と食いついたり、箸を使って少しずつ口に運んだりと、思い思いの食べ方で素朴な味を楽しんだ。家でも塩だけのおにぎりを食べるという子も多く、「やっぱり塩がうまい」という声も聞こえていた。
          

「明治の味」のおにぎりをがぶり=斎小で
「明治の味」のおにぎりをがぶり=斎小で


2005年(平成17年) 12月17日(土)付紙面より

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大学院に公益総合研究所 来年度設置へ準備 開設1年の状況報告会で説明

 鶴岡市の東北公益文科大学大学院は15日、鶴岡タウンキャンパス内レストラン「百けん濠」で、報道関係者を対象にした活動状況報告会を開いた。

 同大学院は今年4月に開設。庄内初の昼夜開講制大学院として研究教育活動を進めている。院生は公益学部からの進学者12人に加え、元会社経営者や地方公務員、主婦など社会人18人の計30人。ゼミ単位で地域のまちづくりに参加し、研究成果を報告するなど地域とのかかわりも深めている。

 報告会は、開設以来1年近くが経過したことを機に活動経過や概況を報道関係者に伝え、さまざまな角度から大学院への理解を深めてもらおうと企画した。

 この日は大学院の渋川智明教授や高橋健彦事務局長など3人と報道関係者合わせて11人が出席。大学院側から活動経過や概況が説明され、郷土の詩人・真壁仁の研究や福祉行政評価研究に取り組む院生たちの活動状況などが紹介された。

 また、質疑応答や懇談の中で、大学院側から「公益総合研究所」について説明された。同研究所は、公益という視点で庄内を分析し、市町村合併後の体制のあり方や市民サービス、大規模量販店の進出に伴う地元商店街の活性化などの面について研究を行う。来年度の設置に向けて準備が進められており、同大の教授や職員がメンバーとなる予定。

 このほか、2007年9月に大学院に博士課程を設置することなどが伝えられた。

大学院の活動報告を行う渋川教授(中央)たち
大学院の活動報告を行う渋川教授(中央)たち



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