2005年(平成17年) 12月22日(木)付紙面より
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酒田市教育委員会の小学生国内派遣事業「少年の翼」の出発式が21日、庄内空港で行われ、旧市内の小学5、6年生、合わせて44人が沖縄県今帰仁(なきじん)村に向けて出発した。
今帰仁村の子供たちとは毎年、相互訪問しており、酒田からは異文化体験や自主性、協調性を養うことを狙いに毎年この時期に派遣。14回目の今年は109人の応募者の中から選ばれた44人が、引率教員ら8人とともに4泊5日の日程で沖縄に派遣される。
この日、庄内空港ロビーで行われた出発式には児童や引率教諭のほか、見送りの保護者らも参加。石川翼久教育長が「(抽選に漏れて)行けない人の分も、良い親善大使として行き、肌で感じてきたことを一生の宝にしてください」と激励のあいさつを述べた。
これにこたえ、児童を代表して黒森小6年の五十嵐理奈さんが「事前学習で学んだことを確認してきたい。今までより大きく成長して帰ってきたい」と決意を述べた。
一行はこの日、羽田空港経由で沖縄入り。22日には今帰仁村の兼次小の子供たちとの交流、民家へのホームステイ、23日はサトウキビ収穫体験、24日はひめゆりの塔の見学、25日は首里城の見学などを行い、庄内空港に戻る予定。また、来年2月には今帰仁村の子供たちが来庄し、スキーなどを楽しむ予定。
児童代表の五十嵐さん(右)が決意を述べた
2005年(平成17年) 12月22日(木)付紙面より
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国土交通省酒田河川国道事務所が鶴岡市宝田―本田間で計画している国道112号「鶴岡北改良」の起工式が20日、本田地区の現地で行われた。112号鶴岡東バイパス(BP)と国道7号三川BPを直結し、鶴岡警察署北西の道形交差点付近の渋滞や市街地の交通混雑
の緩和を図る。7号側から整備を進め、平成20年代半ばの供用開始を目指している。
112号は道形交差点で直角に曲がり、同市文下で旧7号と7号鶴岡BPに接続する。沿道には鶴岡中央工業団地など市内の主要な工業団地が立地していることもあり、朝夕のラッシュ時には鶴岡東BPで約1・2キロの渋滞(1999年調査)が発生するなど、混雑が慢性化している。
鶴岡北改良は、道形交差点付近の渋滞を緩和するとともに、7号鶴岡BPや国道345南回りBPとともに環状道路を形成して市街地の交通混雑を緩和し、高速道路や庄内空港などへのアクセス向上を図ろうと計画。1999年3月に都市計画決定され、2003年度に事業着手した。
整備区間は同市宝田の道形交差点から本田の7号BPの南端まで延長2・0キロ。標準幅員は28メートルの4車線で、供用開始時は暫定2車線の予定。道形交差点から西側に伸び、鶴岡二中の南側を経て、茅原スポーツセンター付近までの延長約700メートルは既存の市道を拡幅。その先から7号三川BP南端の丁字路まで延長約1・3キロは新たな道を整備。
また、青竜寺川に架かる市道の徒歩(かち)橋付近を通るため、徒歩橋を現在より南側に架けるとともに、112号としても新たに鶴岡北橋(仮称、延長約40メートル)を整備する。
04年度に北側から用地買収を進め、本年度末まで全延長の約50%を買収する予定。工事は、本年度から来年度にかけて鶴岡北橋周辺の軟弱地盤対策として盛り土、その後、市道の切り替えなどを進める計画。総事業費約60億円を見込んでいる。
20日の起工式には地権者や工事関係者など約100人が出席。同省東北地方整備局の南哲行道路部長が「着工に至り大きく前進した。開通に向けて全力で取り組みたい」と式辞。加藤紘一代議士や富塚陽一鶴岡市長、同河川国道事務所の冨樫篤英所長などが鍬入れを行い、工事の無事完成と安全を祈願した。
国道112号鶴岡北改良が着工。関係者が起工式で安全を祈願した