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荘内日報ニュース


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2005年(平成17年) 12月29日(木)付紙面より

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「母子」名乗り出る 目撃情報とほぼ一致 「いなほ」転覆事故 捜索活動はなお継続

 庄内町榎木のJR羽越本線特急「いなほ14号」の脱線、転覆事故で、行方不明の可能性があるとされた母親と女の子とみられる2人連れについて、秋田県由利本荘市内の女性が29日、「行方不明として捜索されているのは私たちのことだと思う」と由利本荘署に名乗り出た。事故現場での捜索作業は29日も行われ、転覆した3両目と4両目をクレーンでつり上げる作業が進められている。

 庄内署の捜査本部によると、女性は41歳で29日午前8時45分ごろ、由利本荘市内の駅前交番を通じて由利本荘署に申し出た。女性は、秋田駅から6歳の長女と事故列車に乗り、羽後本荘駅で降りた。「ニュースを見て事故の発生と、2人連れを探しているという呼びかけを知り届けた」と話しているという。秋田市内でテレビ番組のキャラクターショーを見た帰りだった。

 女性は、「先頭車の右側の後ろから3列目に座った」と説明しており、秋田駅から6号車の最後部に乗っていた女性乗客の情報と座席の位置も一致している。女性は30歳代、女の子は4歳前後、という年齢に若干のずれはあるものの、年代も近く不明とされた2人の可能性は高いとみられる。「どちらかが白っぽい服を着ていた」という当日の服装について、女性は「白いコートを着ていた」と話し、「子供が歌を歌っていた」との証言にも「子供向けテレビ番組の主題歌を歌った」と答えており、捜査本部が把握している3件の目撃情
報とも符合している。

 また、届け出のきっかけについては、29日朝の民放の報道番組内で、インタビューに答えていた女性の乗客に見覚えがあり、「大柄な子供連れの女性が見つかっていないようだ」と話しているのを聞き、「私のことかもしれない」と思ったという。

 捜査本部は29日午前、由利本荘市に捜査員を派遣し、女性の話の裏付けを急いでいる。一方、事故現場では29日午前9時から340人態勢で捜索活動が続けられている。

 前から3両目の4号車の捜索が中心で、クレーン車を入れるための地盤を整備したうえで3号車をつり上げ、移動させた後、4号車を移動させる予定。

 県警では「捜索が終了したわけではなく、やれる限り続ける」としている。

          

捜索活動を続ける救助隊員たち=29日午前11時ごろ
捜索活動を続ける救助隊員たち=29日午前11時ごろ


2005年(平成17年) 12月29日(木)付紙面より

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最終政策提言を発表 遊佐町の少年議会今期解散

 遊佐町の第3回少年議会が27日、町役場で開かれ、少年町長の遠田美由紀さん(西遊佐、酒田西高1年)や少年議員の中高生、合わせて8人が、7月からの少年議員活動の成果を発表、今期の少年議会を解散した。

 町が2003年度から始めた制度。3期目の今年は、7月に町内在住の中高生約1200人を有権者として投票を行い、少年町長、少年議員を選出。少年町長らはまちづくり予算50万円の使い道を巡り、有権者のアンケートなどを基に政策を立案。役場前バス停への自作のベンチの設置、音楽祭の開催、先代の少年議会が整備したバスケットボールコートへの新たなライン引き、町のテレビCM制作など多彩な事業を繰り広げた。

 この日の議会では、遠田少年町長ら8人が1人ずつ、「町営バスの利用者が少ないので、利用者を増やすなどの努力を」「全国で凶悪犯罪が多発する中、登下校時の安全対策の徹底を」「若者が遊べる場所を駅前につくってほしい」「遊佐町の温かさをずっと残して」など最終の政策提言を発表した。

 また、約5カ月間の少年議会の活動については、「自分の声が町に届くことが分かってうれしかった」「まちについて真剣に考えることができ、感謝」「少年議会は大人に向けての第一歩。続けてほしい」「遊佐を一層好きになった」など感想を述べた。

 こうした「質疑」に対し、町の幹部が丁寧に「答弁」。小野寺喜一郎町長は「自分たちの意見でまちは変わるという意見が出て、とてもうれしい。そういう意識が広まってほしい。さまざまな提言の実現に向け、努力したい。少年議会は来年も続けていく」など答えていた。

 閉会後、町中央公民館に会場を移し、少年議会の解散パーティーで今期の活動を締めくくった。

 少年町長の制度は、次代を担う中高生たちに議会制民主主義の体験を通じて地域について学んでもらい、若者が生き生きと輝く町にしようと、町が英国の地方自治体の例を参考に始めた。
 

少年議員たちが最終提言をした最終議会
少年議員たちが最終提言をした最終議会


2005年(平成17年) 12月29日(木)付紙面より

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40枚の連凧も 「正月行事展」始まる

 新年にちなんだ凧(たこ)や羽子板を展示した「正月行事展」が27日、酒田市総合文化センターで始まり、訪れた人たちの目を楽しませている。

 この展示会は、同市中央公民館が企画する正月行事の一つとして開いている。酒田凧保存会(池田正美会長、会員18人)や水引手工芸教室などの会員たちが制作した作品が、1階のモール全体を使って展示されている。

 酒田凧の特徴とされる畳1枚分ほどの「亀凧」や全身像が描かれた「人凧」をはじめ、畳3枚分の大きさの大凧や伝統的な「武者絵凧」が展示されている。また、40枚ほどの凧をつなぎ合わせた「連凧」がモールいっぱいに広がっている。

 このほか、来年の干支の「戌(いぬ)」をあしらった和紙人形、伝統の鵜渡川人形、昔ながらの木製のコマなどを紹介している。

 訪れた人たちは作品一つ一つに目を通し、ひと足早い正月気分を楽しんでいた。展示は来月13日まで。
 

正月にちなんだ作品が並び、訪れた人を楽しませている
正月にちなんだ作品が並び、訪れた人を楽しませている



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