2006年(平成18年) 9月17日(日)付紙面より
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「働きたいと思っているが、きっかけをつかめない」。そんな若者たちの就業や自立に向けて総合的な支援を行う「庄内地域若者サポートステーション」が15日、酒田市の酒田産業会館1階に開設された。専門の相談員や臨床心理士が相談に乗って就職支援を行うほか、地元のNPOなどと連携して若者同士の交流や職場体験など、それぞれに応じた個別のプログラムを継続的に展開していく。
厚生労働省のモデル事業の選定を受け、県中小企業団体中央会(千歳栄会長)が設置した。無業の若者や家族の相談・支援を行うもので、相談員らの費用を国が補助する。全国で25カ所、県内では唯一の開設。
同中央会が県の委託を受けて2004年6月に酒田産業会館1階に開設した県若者就職支援センター(愛称・ジョブカフェ)内に併設する形で開設された。
スタッフは、常勤の専門相談員のキャリアコンサルタント1人、非常勤の臨床心理士1人の2人。そのほか、山形市の県中小企業団体中央会本部に常勤のコーディネーター1人がいて、内陸での活動拠点とする。
提供するサービスは、窓口や電話、電子メールによる若者の就職・自立に関する本人や家族の相談、不登校や引きこもり者の自立支援を行っているNPOや高校への出張カウンセリングなど。ジョブカフェと連携した就職指導、NPOなどと連携した潜在的な利用者の発掘、交流会やコミュニケーション力を高めるプログラムなども展開していく。
この日、酒田産業会館前で行われた開所式には庄内各市町の関係者ら約30人が出席。県中小企業団体中央会の村上正敏副会長や高橋節県庄内総合支庁長、阿部寿一酒田市長らがテープカットし、開所を祝った。
同サポートステーションの開設時間は日曜・祝祭日・年末年始を除く毎週月―土曜日の午前10時から午後6時まで。臨床心理士は毎週月、火、土曜日に相談に乗る。問い合わせは同所=フリーダイヤル0120(219)766=へ。
業務が始まった庄内地域若者サポートステーション=15日