2006年(平成18年) 9月29日(金)付紙面より
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鶴岡市は、新市の市民憲章と、「市の木」にブナ、「市の花」にさくらを制定し、27日に公表した。10月1日に東京第一ホテル鶴岡で開かれる合併1周年記念式典で披露する。
昨年10月に南庄内6市町村が合併した鶴岡市では本年度、新市を象徴し、市民の一体感の醸成を図るものとして、住民組織の代表や地域の歴史・文化に詳しい有識者などで構成する制定委員会を設置し、市民から意見を公募するなどして検討してきた。
市民憲章は、理念として「出羽の山なみと日本海に抱かれ、歴史と文化を築いてきた、いのち輝くまち鶴岡。わたくしたちは、このふるさとを愛し、力を合わせて、希望に満ちた未来をひらきます」を掲げた。
続いての基本的な行動目標や指針では、▽自然を尊び、環境をととのえ、美しいまちにしましょう▽心も体も健やかに、命はぐくむまちにしましょう▽認め合い、助け合って、笑顔あふれるまちにしましょう▽働くことを喜び、生き生きとした豊かなまちにしましょう▽進んで学び、共に語り、創意わき出るまちにしましょう―の5つを示した。
一方、市の木「ブナ」は、出羽三山や朝日連峰の広大な原生林を形成し、豊かな自然環境、風雪に耐えるたくましい生命力の象徴とした。市の花「さくら」は、鶴岡公園をはじめ市内各地域に名所があり、春に一斉に咲く姿は希望に満ちあふれる市民の喜びをイメージするものとして選んだ。
また、旧市町村で制定されていた木と花については、「推奨木」「推奨花」とし、親しみをこめて今後も大切にしていく。
新生・鶴岡市のシンボルとなる「市の木」のブナ(上)と「市の花」のさくら