2006年(平成18年) 1月15日(日)付紙面より
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鶴岡東高野球部の部員たちが14日、近くの鶴岡市鳥居町の高齢者宅で除雪ボランティアを行い、大雪で困っているお年寄りたちをサポートした。
同校では、日ごろお世話になっている地域の人たちに感謝しようと、同市社会福祉協議会へ冬季の除雪を中心としたボランティア登録をしている。同校近くの鳥居町南町内会(佐々木信一会長)から要請があり、パワーあふれる野球部員21人が“出動”した。
同町内会は、除雪車が入れない小路が多く、小路沿いには独居老人宅も多い。町内会のメンバーで除雪をしていたが、今冬の大雪には追いつかない状態だった。
部員たちはスコップやスノーダンプをフル稼働させ、小路や老人宅の玄関先、軒先を次々と除雪。「ひざが痛くて雪の段差に困っていた。大変助かる」と高齢者から声を掛けられると、「任せてください」と笑顔で応え、張り切って作業していた。丸山大輔君(2年)は「喜んでもらえてうれしい。足腰の鍛錬にもあるので頑張りたい」と話した。
高齢者宅の玄関先を除雪する鶴東高野球部員たち
2006年(平成18年) 1月15日(日)付紙面より
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三川町の阿部誠町長は13日、同町役場で記者会見し、富塚陽一鶴岡市長に新市との合併を正式に申し入れたことを明らかにした。
阿部町長は会見で「11日午後、富塚市長に口頭で合併の申し入れを行った。富塚市長からは『これまで合併を協議した経緯もあり、今までの信頼関係も十分にある。今後、合併協議を進めていく』と理解を得た」と話した。
この時期に申し入れをしたことについて「昨年12月の町定例議会の一般質問で、町議の『鶴岡市に合併申し入れをするのはいつごろか』という質問に対して『年明け早々に』と答えた経緯があった」と語った。
合併時期の見直しについては、「正式な時期まではその場で話していない。今後、協議の中で進めていきたい」と明言を避け、その前段となる協議会組織の設立については「新市も本町も3月まで新年度予算編成がある。新市としても早めに地域の一体感を出したいと考えており、それぞれの住民にもきめ細やかな説明が必要。協議会設立などは相手があることなので、新年度がスタートしてから状況を見ながら進めたい」と話した。
また、合併方式は「新設合併になれば両市町の首長を含め特別職が辞めなければならない。そんな迷惑はかけられない。編入となるのはやむをえない」との見解を示した。町議会に対しては「本日(13日)午前中、行政懇談会の席上で報告した。一番初めに議会へ報告する必要があると判断した」と語った。
同町は一昨年10月、庄内南部7市町村の合併協定書に調印したが、町議会が合併関連議案を否決、庄内南部地区合併協議会から離脱した。その後、合併を望む町民たちが議会に反発し、昨年1月の住民投票で町議会解散請求が成立、2月の出直し町議選で合併賛成派が圧勝した。阿部町長は、昨年3月定例議会の所信表明で「できるだけ早期の合併を進めていく」という意思を表示していた。
阿部誠三川町長が鶴岡市に対し正式に合併を申し入れたことを発表した