2006年(平成18年) 1月18日(水)付紙面より
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今シーズン、酒田市の最上川スワンパーク(両羽橋―河口)に飛来した白鳥の数が1万1100羽となり、2年連続で1万羽の大台となったことが、白鳥の保護・観察活動を展開している同市白鳥を愛する会(碇谷啓二会長)の調査で分かった。昨シーズンより850羽減少しているものの、全国の他の飛来地も減少傾向で、スワンパークが10年連続飛来数日本一となる見込み。
愛する会も協力し15日早朝に行われた環境省ガンカモ科鳥類の全国一斉調査の結果、スワンパークではオオハクチョウ6200羽、コハクチョウ4900羽の計1万1100羽が確認された。
昨シーズンは過去最高の1万1950羽が飛来。委託を受け全国一斉調査に当たった愛する会の池田昭三副会長は「例年は10羽程度しかいない東京都内で200―300羽の白鳥が確認されたという。昨年12月中旬から日本海沿岸地域で続いた猛吹雪の影響で、暖かな方へ流れたとみられる」と話す。
全国各地の飛来地の状況について、昨シーズン飛来数2位の瓢湖(新潟県阿賀野市、水原町)が3334羽と、昨シーズンに比べて1000羽余り減少。スワンパークが大幅に上回っており、10年連続の飛来数日本一となりそうだ。
2年続けて白鳥の飛来数が1万羽を超えたことについて、池田副会長は「草など自然食が豊富にあることが一番の要因だろう。飛来数は減っているが、気象関係によるもので、愛する会では減ったというとらえ方をしていない」と話していた。
2年連続で白鳥飛来数が1万羽を超えた最上川スワンパーク=16日
2006年(平成18年) 1月18日(水)付紙面より
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県教委は17日の県議会文教公安常任委員会で、現在の中学1年生が対象となる2008年度の公立高校再編整備計画を明らかにした。庄内の高校では、酒田東と酒田中央で1学級(40人)ずつ削減する方針。正式には07年10月の定例県教育委員会で決定する。
県高校教育課によると、08年度入試で1学級削減するのは、庄内の2校と、寒河江、米沢工業の計4校で、公立高校全日制の県全体で、合わせて160人の入学定員を減らすという。
このうち酒田東は普通科が6学級(定員240人)から5学級(同200人)とする。また、酒田市内の公立高校再編に関連し、11年度に県に移管される予定の市立酒田中央は、現在の普通科4学級(同160人)と商業・情報ビジネス科1学級(同40人)のうち、普通科のみを1学級削減して、3学級(同120人)とする。
公立高校再編整備は、第5次県教育振興計画(5教振、05年度から10年間)を受け、県教委が昨年3月に策定した県立高校教育改革実施計画に基づくもの。同実施計画では、少子化に伴う中学校卒業者数の減少に対応するため、5教振期間中の10年間で、県全体で計55学級程度を削減して193学級程度とする方向性を打ち出している。酒田市内の酒田商業、酒田工業、酒田北の3校を統合する再編も、この実施計画に沿って進められている。
一方、鶴岡中央温海校など県内の3分校について、当初の実施計画では08―11年度の募集停止としていたが、今回示された再編整備の年次計画では09年度以降の募集停止に変更された。