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2006年(平成18年) 1月5日(木)付紙面より

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中断の復旧作業再開 7日までに終了予定 「いなほ」転覆事故

 庄内町榎木で発生したJR羽越本線の特急脱線時・転覆事故で、JR東日本は4日午前、前日に暴風雪のために中断していた復旧作業を再開した。同社広報では「荒天は想定の範囲内。今後の天候にもよるが、予定通り6日か7日までに復旧作業を終了させたい」と話している。

 同社によると、2日午後に始まった復旧作業は夜を徹し行われ、3日午前までに枕木530本のうち180本を敷設しレールに固定、倒れた架線柱5本すべてを設置した。暴風雪のために同日午前11時20分に作業を一時中断し天候の回復を待ったが、さらに強まったため同日午後からの作業中止を決めた。

 4日は前日までより50人多い200人態勢で午前8時半ごろに作業を再開。時折青空が広がる中、作業員が架線柱に上って列車のパンタグラフに電力を送る架線を張ったほか、枕木の敷設作業を継続している。同日午後からは大破した列車など吊り上げた200トンクレーンの搬出作業。

 同社広報は「枕木の敷設作業は夜を徹し行う予定。そのほかの作業もできる限り急ぎたい」と話している。
          
          

架線柱に上り架線を張る作業に従事する作業員たち=4日午前
架線柱に上り架線を張る作業に従事する作業員たち=4日午前


2006年(平成18年) 1月5日(木)付紙面より

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史上2番目の大豊漁 今年の寒ダラに期待 中型多く、質量とも上々

 県水産試験場は、今期の寒ダラ漁の水揚げ見通しを発表した。2001年に生まれた稚魚数が多い上、シーズン漁獲量の指針となる12月の水揚げが過去50年で3番目の豊漁だった前年を上回ったことから、555トン前後、1989年に次ぐ史上2番目の大豊漁とはじき出した。型も中型が多いと予想しており、今冬の寒ダラは質量とも期待できそうだ。

 寒ダラは、1月から2月にかけて主に底引き網漁で捕獲される。統計が残っている55年以降では89年が630トンと最も多く、その前後も好調で前年の88年が300トン台、翌年の89年も400トン台と3シーズンは高水準を維持していた。その後は低迷期が続いたが、昨年は過去2番目の433トンと前年の100トン台から大幅増となった。

 県水産試験場は、漁の主力となる4歳魚や5歳魚が生まれた年の稚魚の数と12月のはえ縄漁の水揚げを基に寒ダラ漁獲量を予測している。今季については昨年の433トンを100トン以上上回る555トンと予想した。

 その理由として昨年に続き漁の主力魚となる2001年生まれの稚魚が同年春の個体調査で数多く確認されたことと、12月におけるはえ縄漁のマダラの水揚げが前年の約3倍と好調だったことを挙げている。

 稚魚の個体調査は、日本海沿岸の各県の水産試験場と共同で実施しており、それぞれ同様の結果が出ている。今季は青森県から石川県にまたがる広い地域で豊漁が見込まれる。

 また、マダラを1回の漁で50キロ以上水揚げする船が10隻以上出る「初漁日」は平年より早い5日前後と予想した。初漁日の時期が早いほどシーズンの漁獲量も増える傾向にあるという。

 型については、主力が5歳魚となるため、体長60センチ、体重3―4キロ台の中型と昨年より大きめとなりそうだ。同水試では「寒ダラの水揚げは3年サイクルで動くので、来年も豊漁が見込まれる」としている。これまでの的中率は「95%」だという。

 ただ、この予測値には天候など外的要因が加味されていないため、しけの日が多く出漁日が限定された場合は「不漁」となる可能性もある。
          

庄内の冬の味覚・寒ダラ漁がいよいよスタート=昨年の寒ダラ水揚げ風景
庄内の冬の味覚・寒ダラ漁がいよいよスタート=昨年の寒ダラ水揚げ風景



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