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2006年(平成18年) 1月8日(日)付紙面より

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怠け者はいねが!! 奇習「アマハゲ」回る

 遊佐町吹浦の鳥崎集落で6日夜、古くから伝わる奇習「アマハゲ」が繰り広げられ、鬼の面を着け「ケンダン」と呼ばれるミノをまとったアマハゲが「ホォー、ホォー」と奇声を上げ集落内の家々を回った。

 アマハゲは、吹浦地区の中でも「浦通り」と呼ばれる秋田県境に近い滝ノ浦、女鹿、鳥崎の海岸沿いの3集落に残る新年の行事。元日に壇ノ浦集落、3日に女鹿集落でそれぞれ行われた。

 冬の間、何もしないでこたつに入ってばかりいると足などにできる赤い斑点「あまげ」をはぎとる意味の「あまげはぎ」が転じたものとされ、怠け心を戒め、勤労を促す風習とされる。秋田県男鹿に伝わる「ナマハゲ」と同系統とされているが、アマハゲは包丁を持たず言葉も発しない。

 3集落ともほぼ同様の形態で受け継がれており、1979年には「遊佐のアマハゲ」として、国の重要無形民俗文化財に選定された。

 この日は、鳥崎地区の若衆8人が地区の鎮守・三上神社で参拝し午後7時前に出発。「岩倉(いわくら)」「笠森(かさもり)」「水坪(みずつぼ)」と呼ばれる3種類の面を交代でつけ、隣の湯ノ田集落と合わせ約20戸を回った。

 玄関先で「ドーン、ドーン」と勢いよく太鼓が打ち鳴らされ、「ホォー、ホォー」と奇声を上げながらアマハゲが家に入り込むと、怖さのあまり泣き叫ぶ子供もいた。

 アマハゲがまとったケンダンから落ちた「コモジ」と呼ばれるわらくずは、掃き集められ、家内安全や無病息災を願う縁起物として床の間に一晩飾られた。
 
 

アマハゲに抱えられ怖さのあまり泣き出す子供
アマハゲに抱えられ怖さのあまり泣き出す子供


2006年(平成18年) 1月8日(日)付紙面より

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鶴岡市の料亭・すし店、レストラン 14店 冬の味覚を届けます 「雪見昼御膳」と「雪見寿し御膳」

 鶴岡の旬の食材を生かした料理を提供する「四季の昼御膳」と握りずしを加えた「四季の寿し御膳」シリーズ。今年の第1弾として8日から、庄内の代表的な冬の味覚寒ダラの「どんがら汁」をメーンに地酒などをセットにした「雪見昼御膳」、「雪見寿し御膳」がスタートする。3年目となる今回は、ニーズに応えて昼だけでなく夜の提供も加わり、四季ごとに繰り広げていく。

 「四季の昼御膳」は、四季折々の鶴岡の豊かな食材を活用し、訪れる観光客に「城下町鶴岡の食と酒」を広くアピールしようと、鶴岡市体験型観光推進協議会(事務局・市観光物産課)が主体となって2004年1月からスタートした。

 冬の寒鱈(かんだら)汁やカレイなどの「雪見昼御膳」、孟宗(もうそう)汁やマスのあんかけをメーンとした「春風昼御膳」、だだちゃ豆や民田ナス、岩ガキを楽しむ「涼彩昼御膳」、芋煮汁やサケ料理を主とした「秋晴昼御膳」に、四季ごとに趣の異なった旬の代表的な食材を使った料理と大山地区の蔵元が選りすぐったグラス酒をセット(1人前2500円)。市内の料亭、レストラン9店で提供している。

 一方、「四季の寿し御膳」は昨年1月にスタート。市内のすし店5店が協力し、庄内浜の豊富なネタを使った握りずし(6貫程度)と寒鱈汁、孟宗汁、岩ガキ、芋煮汁などの旬の食材とグラス酒のセット(同2100円)を提供している。

 3年目となる今年は、利用した観光客などからの「夜の食事としても利用できたら」という声にこたえ、夜の部も新たに加えた。昼メニューにそれぞれ料理の数をプラスして1人前で昼御膳が3500円、寿し御膳が3000円で提供する。

 市観光物産課は「夏に味わった観光客が気に入って『冬も来てみよう』といったケースも見られる。大事な観光資源の食を通じ、リピーターの増加や集客につながるよう店側と協力して充実させたい」と話している。
 
 冬の「雪見」シリーズは昼、夜とも8日から2月10日の期間で実施する。このほか「春風」は4月22日―6月5日、「涼彩」は7月22日―8月31日、「秋晴」は10月1日―11月5日で実施予定。昼御膳はいな舟、大多喜亭、新茶屋、百けん濠、紅屋、大山楼、坂本屋、滝水亭、斬忻亭の9店、寿し御膳は三幸、扇寿し、やまやす、千葉寿司、美都寿しの5店で提供。いずれも利用前日までの予約が必要。問い合わせは市観光物産課=電0235(25)2111=へ。

夜も提供の昼御膳シリーズ「雪見昼御膳」のイメージ
夜も提供の昼御膳シリーズ「雪見昼御膳」のイメージ



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