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2006年(平成18年) 2月4日(土)付紙面より

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地元とパイプ役に M山形Jユース統括に就任 菅原さん(元鶴岡東高校サッカー部監督)決意

 鶴岡市の鶴岡東高校の元教諭で、同校サッカー部の監督を務めた菅原正志さん(55)=庄内町=が1日付で、サッカーJ2のモンテディオ山形ジュニアユース庄内のチーム統括者に就任した。2日、鶴岡市の荘内日報本社を訪れ、「チームと地元のパイプ役になりたい」などと抱負を語った。

 菅原さんは1974年に同校教諭となり、翌年からサッカー部監督に就任。以来、30年間にわたって指導にあたり、全国高校サッカー選手権に3回出場するなど、県高校サッカー界を支えてきた。昨年3月、指導歴30年を機会に「より深くサッカーに携わりたい」と同校を退職した。

 退職後はジュニア世代の指導、育成を目指し、J1各チームのユースチームなどを訪ねて選手育成やチーム運営などを学んでいた。

 そうした中、昨年10月にM山形からジュニアユース庄内の運営管理への協力を要請された。菅原さんは、県サッカー界のレベルアップを図るには小、中学生年代の強化が大切という長年の思いと、クラブチームの立ち上げを模索していたこともあり、「自分の経験がモンテディオに役立つのならお手伝いしたい」と引き受けた。

 ジュニアユース庄内での肩書きは「統括」。“ゼネラルマネジャー”的存在。グラウンドでの指導は山崎真監督、宮武太コーチがあたるが、選手の発掘や所属選手の進路相談、学校、保護者への対応、後援会員集めなどの広報・普及活動までチームの運営、管理全般を担う。また、教師経験を生かして選手のメンタル面や生活面の指導も期待されている。

 菅原さんは、これまでチームの在り方として地元とのコミュニケーション不足を課題に挙げ、「サッカー協会や学校、保護者とチームのパイプ役となり、監督、コーチが指導に専念できる体制をつくりたい。東北トップの実力をもつチームになって庄内地域の小学生があこがれ、地域全体で応援してもらえる存在にしたい」と語った。

 教え子には、M山形のFWとして活躍する根本亮助選手(25)をはじめ、クラブチームサッカーを楽しんでいる人やスポ少で指導に携わる人など、数多く地元にいる。また、サッカーを通じての人的交流も全国的に広い。

 菅原さんは「今まで培ったの人とのつながりを大切に、恩返しの意味で頑張る。将来はモンテディオで活躍し、世界に羽ばたく選手を庄内の地で育てていきたい」と熱く抱負を語った。

 M山形ジュニアユース庄内は、2003年4月に発足。中学生年代が対象で、セレクションで選ばれたU―15からU―13の各年代合わせて約60人が所属。TDK庄内グラウンドとNEC体育館でトレーニングを積み、各大会に出場している。         
          

M山形ジュニアユース庄内の統括に就任し、抱負を語る菅原正志さん
M山形ジュニアユース庄内の統括に就任し、抱負を語る菅原正志さん


2006年(平成18年) 2月4日(土)付紙面より

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新たな産業集積へ 鶴岡メタボロームキャンパス 研究棟の入居者募集

 鶴岡市は、同市覚岸寺の鶴岡バイオサイエンスパークで整備を進めている「鶴岡市先端研究産業支援センター」(鶴岡メタボロームキャンパス)の入居者を募集している。研究開発に取り組む企業に研究スペースを賃貸で提供するもので、今年4月からの貸し出しを予定している。

 市では、まち全体をバイオテクノロジーのキャンパスと位置付けた「鶴岡バイオキャンパス特区」「鶴岡研究産業都市再生計画」の認定を受け、慶應義塾大先端生命科学研究所や山形大農学部などをはじめとする生命科学に関する研究活動を生かした新しい産業の集積を目指している。

 集積の受け皿となる鶴岡バイオサイエンスパークには、2001年に同大先端生命科学研究所バイオラボ棟が開設。メタボロームやシステムバイオテクノロジーをはじめとする世界最先端の研究が行われている。

 特にメタボローム(細胞内全代謝物)を解析する技術は世界的に注目を集め、昨年6月には世界メタボローム学会の初の国際会議が同市で開かれた。また、同大と理化学研究所が共同で植物のメタボロームに関する重点的な研究も行っている。

 鶴岡メタボロームキャンパスは、バイオサイエンスパークの核となる施設。企業や大学、研究機関に実験や研究用の貸室を提供し、研究成果を産業化することを支援するもの。
 計画によると、敷地面積は約1万5000平方メートル。建物全体は鉄骨造り一部2階建てで、A、B、C各棟と共用棟の計4棟で構成し、延べ床面積は約3570平方メートル。昨年5月に完成したA棟(平屋建て全3室)には、メタボローム研究のベンチャー企業が入居している。今年5月までに全棟の完成を予定する。

 今回、募集するのはB棟(平屋建て全6室)。部屋の面積は73平方メートルから76平方メートルで、月額使用料は8万9000円と9万2000円。使用期間は原則5年以内に設定している。

 入居対象は、高等教育研究機関と連携し、高度な研究開発や新規事業を計画している企業だが、メタボローム分野の研究を予定している企業を優先する方針。入居の申し込みは今月28日まで受け付ける。C棟(2階建て全20室)、共用棟は6月から供用を開始する予定。問い合わせは市企画調整課=電0235(25)2111内線321=へ。



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