2007年(平成19年) 1月6日(土)付紙面より
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庄内地方の台所を預る三川町の公設庄内青果物地方卸売市場で5日、初競りが行われた。威勢の良い競り声が飛び交い、年末年始休業となっていた市場は約1週間ぶりに活気を取り戻した。
競りの開始を前に午前7時半から市場関係者ら約40人が参加して初市行事。市場を運営する庄内広域行政組合理事長の富塚陽一鶴岡市長が「景気に関係なく大変厳しい状況下にあるが、今年も庄内地域の皆さんに安全な食品を提供していただくようお願いしたい」と年頭のあいさつ。今年1年の市場の発展を願った。
この日は関東地方からミカンやイチゴといった果物、大根や白菜などの野菜類が入荷した。午前8時15分、鐘を合図に初競りが始まると、ひな壇に陣取った買受人を前に、仲買人たちの威勢の良い競り声が響き渡り、箱詰めされた品物が次々と競り落とされていた。
卸売業者は「今年は例年にない暖冬のため、鍋物が家庭の食卓に出ないのか野菜類の需要が少なく、単価が安い」と話していた。
初競りが行われ、威勢の良い声が市場内に響き渡った=公設庄内青果物地方卸売市場