2007年(平成19年) 1月9日(火)付紙面より
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「成人の日」の8日に合わせ、7、8日の両日、酒田市、遊佐町、鶴岡市で成人式が行われた。振り袖やスーツなど晴れ着姿の新成人たちが式典に参加し、大人の自覚を新たにした。
鶴岡市の成人式が8日、市文化会館で開かれた。旧鶴岡市の新成人1161人が対象で、約850人が式典に出席。友人との再会を喜び合う笑顔にあふれた。私語でざわつく場面もあったが、和やかに式が進行した。
富塚陽一鶴岡市長が「この節目にそれぞれ社会における立場を認識し、新たな気持ちで出発してもらいたい。限りない能力を生かし、ダイナミックに日々を重ねていってほしい」とはなむけの言葉を贈った。
新成人代表の佐藤友香さん(湯田川)のリードで全員で市民憲章を唱和。新成人を代表し本間良平さん(井岡)が「家族、先生、地域の人たちへの感謝の気持ちを忘れず、自立した人間として歩んでいきます」と誓いの言葉を述べた。
式典に先立ち、鶴岡土曜会混声合唱団が「翼をください」「大地讃頌」の2曲をプレゼントした。酒田市の成人式 一方、酒田市の成人式が7日、希望ホールで開かれ、晴れ着に身を包んだ新成人たちが社会人としての自覚を胸に刻んだ。
市教育委員会の主催で、新成人による実行委員会(阿部達実行委員長)が昨年9月から準備を進めてきた。旧3町では8月に実施してきたが、合併に伴って昨年から旧市の1月に一本化。旧市時代から市外在住者にも参加しやすいよう、「成人の日」の前日に行っている。
今年の対象は「86年4月2日―87年4月1日生まれ」で、市教委が所在を確認できた市外在住者を含め1457人。この日はそのうち約1000人が参加した。
最初に、市内のすべての中学校校舎の映像などがビデオで紹介されると、「懐かしい」の声が上がった。市教委の冨澤晃教育委員長があいさつで、1860年に米国を訪問した日本の使節団が市民から尊敬の眼差しで迎えられたという逸話を紹介し、「日本をつくりかえるという使命感と、多くのものを学ぼうとする意欲に満ちていたから。今日を、自分を見つめ直し、将来の自分に思いを巡らす日にして」と述べた。
来賓祝辞として阿部寿一市長が「努力は人を裏切らない」、齋藤弘知事が「自分、家族、地域・社会の3つを均等に大切にして大きく育てていくのが『幸せ正三角形の法則』」などお祝いを述べた。
最後に新成人を代表し石黒聖司さん(19)=山谷、郵便局員=、園部唯菜さん(20)=丸沼、専門学校生=の2人が「だれかのために少しでも役立ちたい。明るく、幸せになる社会をつくりだしていきたい」と抱負を披露した。
会場で記念写真を撮る新成人たち=鶴岡市