2007年(平成19年) 1月10日(水)付紙面より
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鶴岡市選挙管理委員会(阿部恒彦委員長)は、今年春に予定される県議選で初めての試みとして、期日前投票所の投票立会人について、20代を対象に募集している。若い世代から選挙に関心をもってもらい、投票率アップにつなげることを狙いとしている。
同選管によると、20代の投票率の低下は全国的な傾向となっており、鶴岡市も同様に低下に歯止めが掛かっていない。2005年11月に実施された市議選鶴岡選挙区での20代の投票率は36・73%で、前回(03年4月)旧鶴岡市議選の46・37%と比べ、10ポイント近く落ち込んだ。
これまで、20代を中心とした若い有権者層への投票率アップに向けた啓発活動では、量販店やショッピングセンターなど若者が集まる場所に出向いて啓発物品の配布や投票を呼び掛ける活動が中心だった。
しかし、低下傾向に歯止めが掛からないことから、同選管では「投票所の雰囲気が堅苦しいのではないか。まずは若者たちから選挙、投票行為に関心をもってもらおう」と、20代に投票立会人を経験してもらうことを企画した。
投票立会人の主な仕事は、投票所で不正投票がないかをチェックするもの。応募資格は政党や政治団体に所属せず、同市の選挙人名簿に登録している20代の人。期間は、今年4月8日に投開票を予定している県議選の期日前投票期間(3月31日―4月7日)のうち2日間程度。募集人員は20人程度。報酬は1回の立会(午前8時半―午後8時)で9600円。
同市の期日前投票所は市役所本所と5つの各地域庁舎に設置する。同選管では各投票所に配置する2人の立会人のうち1人を20代に務めてもらいたいとする。同選管の粕谷修明事務局長は「『立会人をしているから投票に来て』と呼び掛けてもらうことで投票率アップや選挙への関心が高まれば」と期待し、応募を呼び掛けている。
申し込みは今月22日まで、市選挙管理委員会=電0235(25)2111内線641=へ。
初の試みとして期日前投票の立会人に20代の若者を募集する=05年11月の鶴岡市議選での期日前投票所