2007年(平成19年) 1月11日(木)付紙面より
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庄内地方は10日、前日まで続いた大荒れの天候は収まったものの、気圧の谷の通過などの影響で雪が降り続き、本格的な積雪に見舞われた。鶴岡市街地の主要道で今冬初めて除雪車が出動し、市民も朝から除雪作業に追われた。
鶴岡市では同日未明から雪が降り続き、平野部では午前9時の時点で鶴岡公園11センチ、藤島庁舎前20センチ、羽黒庁舎前14センチ、櫛引庁舎前12センチ、山間部では■(たらのき)代35センチ、立岩34センチ、大網91センチ、温海川45センチなどを観測した。
市街地の国道や県道では今冬初めて除雪車が出動。本格的な積雪の影響で、朝の通勤時間帯は各所で渋滞がみられた。市民は朝から店先や会社の敷地などの除雪作業に追われていた。大型店では開店前、駐車場に降り積もった雪を排除するため、除雪車がフル回転した。
酒田測候所によると、冬型の気圧配置や気圧の谷の影響で、庄内地方は11日も断続的に雪が降り、今週末まで曇りや雪の天候が続く見込み。
庄内地方のスキー場では、10日の降雪でようやく本格的な営業にこぎつけるところもあり、雪不足に頭を悩めていたスキー場関係者は、ほっと胸をなでおろしている。
鶴岡市の羽黒山スキー場では10日午前中で積雪70センチとなった。今シーズンは2日から休暇村羽黒のリフトのみ営業していたが、雪不足で稼動できない日もあった。11日から市営リフトも稼働し全面滑走となる見込み。同スキー場では「ゲレンデの圧雪を急ピッチで行っている。問い合わせも多く、お客さまも待ちかねているようだ。70センチあればまずは一安心だが、もうひと降りほしい」と話した。
同市のたらのきだいスキー場も同日午前中で積雪70センチ。同スキー場でも雪不足で年明けの1日からの営業を強いられた。関係者は「営業開始後も雪がなかなか降らず心配していた。まさに恵みの雪。今後の人出に期待したい」と胸をなでおろしていた。
■は木偏に荒(たらのき)
鶴岡市街地は今冬初めての本格的な積雪に見舞われ、店舗の駐車場などでは除雪車がフル回転