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2007年(平成19年) 11月28日(水)付紙面より

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産直巡り特色学ぶ 地産地消狙い、初企画

 鶴岡市各地域の産直施設を消費者が訪れる「市内産直めぐり」が27日、市内6カ所の施設で行われた。市民20人が参加し、各施設で販売される野菜や加工品の違いを学んだ。

 新市合併後に拡大したエリアの中で、安全・安心な農産物を販売する各施設を市民に広く知ってもらうとともに、生産者と消費者相互の理解を深めて地産地消を推進しようと、市が今回初めて企画した。

 市広報などで参加者を募ったところ主婦層を中心に関心が高く、定員の4倍以上となる約80人から応募があったため、抽選で参加者を決めた。

 この日だけで「四季の里 楽々」(藤島)、「あねちゃの店」(羽黒)、「しゃきっと」(鶴岡)、「しゃりん」(温海)、「あさひグー」(朝日)、「あぐり」(櫛引)の6施設すべてを巡り、それぞれを見学しながら商品や販売形態などの違いを学んだ。

 このうち、最初に訪れた藤島地域の「楽々」では、ふじしま産直組合の叶野幸衛組合長から「藤島地域では機能性の高い新野菜『すいおう』の作付けをしている。眼病予防成分を豊富に含んでおり、葉の部分はけんちん煮や天ぷらにしてもおいしい」など説明を受けた。その後、参加者は施設を見学しながら気に入った商品を買い求めていた。

 市農林水産部では「すべての施設を回った後、参加者たちにアンケート、聞き取りを行い、各施設の印象や課題、伸ばすべき長所などの意見を求める。今後も継続していきたい」と話していた。

各産直施設を巡り、販売されている農産物の違いなどを学んだ
各産直施設を巡り、販売されている農産物の違いなどを学んだ


2007年(平成19年) 11月28日(水)付紙面より

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酒田農業の活性化を 「六次産業化」へ意見交わす

 「農業の六次産業化」をテーマにしたパネルディスカッションが26日、酒田産業会館で開かれ、酒田市内で産直・加工やグリーンツーリズムに取り組んでいる農業者らのパネラーが、酒田の農業活性化に向けて意見を交わした。

 「農業の六次産業化」は農業のすそ野を第二次産業(加工品製造)、第三次産業(農家レストラン・民宿、観光農業)へと広げ、活性化を図るもの。同市のスーパー農業経営塾長などとして農政アドバイザー的存在となっている今村奈良臣東京大名誉教授が提唱している。

 今回のパネルディスカッションは、米価低迷など農業情勢が厳しさを増す中、「六次産業化」への意識を高めようと、市が主催。市内の農業者約50人が参加した。

 パネラーとなったのは、市認定農業者会の森谷恒伸会長、いち早く集落営農を法人化した株式会社和農日向の阿曽千一社長、産直「山居館」副組合長の関口友子さん、市グリーンツーリズム推進協議会の小松賢会長、平田赤ねぎ生産組合の後藤博組合長の5人。県酒田農業技術普及課の大場裕子課長がコーディネーター、今村教授がアドバイザーとなって、「農業の六次産業化をいかに進めるか」をテーマに討論した。

 関口さんは女性が中心的に担ってきた産直・加工について、「六次産業化は、女性一人では無理がある。一人一人が六次産業化を突き詰める必要はなく、他と連携すればいい。集落営農で展開できれば最高」とした。

 阿曽社長は法人化の経緯について、「このままでは後継者がいなくなる。今後は農業だけでは地域再生はできず、除雪や草刈り、加工など何でもやろうと、株式会社の形態にこだわった」と、「地域(集落)をどうするか」という視点と共通認識の重要性を強調した。

 そのほか、「商業者にもっと農業を利用してほしい」「男性も、産直加工がカネになることに理解を」などの意見が出た。

 今村教授は「みんなが大豆をやって価格が暴落すると大変なので、祖先が何を作っていたかを調べ、『1集落1品運動』をやってみては。若い女性が5キロ詰めのコメ袋を買うだろうか。産・学・官・消(消費者)など非農家を巻き込み、いろんな角度から加工・販売の工夫を」などアドバイスしていた。
          

「農業の六次産業化」に向けパネラーたちが活発に意見を交わした
「農業の六次産業化」に向けパネラーたちが活発に意見を交わした



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