2007年(平成19年) 12月13日(木)付紙面より
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クリスマス、正月を前に鶴岡市面野山の阿部文子さん方のハウスでは、切り花用の葉ぼたんが収穫のピークを迎えている。
ヨーロッパ原産の葉ぼたんはアブラナ科の多年草でキャベツの仲間。寒さに強いだけでなく日持ちがよく、葉に美しい色を付けることから近年はクリスマスや正月のアレンジに多用されている。
約100坪のハウスには、丈が60―80センチほどに成長した「初紅(はつべに)」「晴姿(はれすがた)」の2種類の葉ぼたん約1万本がボタンのように葉を広げ、ずらりと並んでいる。
今年は11月後半から収穫が始まり、今がピーク。栽培を担当している家族のリツさんは「秋口はなかなか色付かなかったが、先月末の冷え込みで一気に色付いた」と話し、1本1本丁寧に収穫していた。収穫された葉ぼたんは根を切り落とし、主に市内の産直やスーパーなどに出荷されるという。
冬を彩る葉ぼたんの収穫が最盛期
2007年(平成19年) 12月13日(木)付紙面より
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ハタハタの群れの第一陣が酒田北港「水路」にやってきた。12日午前中、情報を聞きつけた大勢の釣り人が繰り出し、絶好のポイントではさおを出す間もないほどの大にぎわいとなったが、釣果はいまひとつ。それでも釣り人たちはさおを上下させ続けていた。
ハタハタが水路にくるようになったのは2002年から。同市の釣具店・フィッシングトミヤマ店主の富山誠一さんによると、今シーズンは11日朝から釣れ始めた。昼ごろまでに延長約2キロの水路、その北端から東に延びる岸壁約500メートルに、待ちかねた「太公望」が並び釣り糸を垂れたという。同日午前中だけで50―100匹を揚げた人もいたという。
多くの人が使っている仕掛けは、返しのない針がいかり状に5、6本付いているもの。5―10号程度の道糸に結びおもりを付け、あとは海中で上げ下げするだけ。1回で2、3匹かかることもあるという。
12日は、例年多くのハタハタが揚がる岸壁の宮海海岸寄り、水路北側に大勢の釣り人が訪れ、寒さをものともせずさおを上げ下げしていた。富山さんは「今回のものはそれほど大きい群れではない。雄が中心で型は小さめ。今後、断続的に第2陣、第3陣と続くだろう」と話している。
第一陣の訪れに合わせ、県水産課と山形海区漁業調整委員会は巡回指導を強化。水路付近に張り付き、ハタハタをおびき寄せる「杉の葉」などを使用していないか監視の目を光らせている。
ハタハタ釣りを楽しむ人たち