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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 12月14日(金)付紙面より

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寒風の中 せん定作業 刈屋ナシ畑

 「刈屋ナシ」の産地として知られる酒田市刈屋のナシ畑で、「冬のせん定」作業が始まった。来秋の収穫に向けての最初の作業。葉をすべて落としたナシ畑には「パチッ、パチッ」というはさみの小気味良い音が響き渡っている。

 せん定は込み合った枝を切り、来年の実りを良くするこの時期の恒例の作業。伸びた枝を切った後、その根元に薬を塗り、樹木の中に菌が入らないようにする。

 作業をしていた栽培農家の1人は「9日ごろから始めた人が多いようだ。作業の進み具合は例年並み」と話し、せん定ばさみやノコギリの小気味良い音を畑内に響かせていた。作業は来年1月中旬まで続く。

はさみの小気味良い音が響くナシのせん定作業
はさみの小気味良い音が響くナシのせん定作業


2007年(平成19年) 12月14日(金)付紙面より

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劇団麦の会が大賞 鶴岡市芸術祭「山河遙かなり」大作熱演

 鶴岡市芸術祭運営委員会は、9月から約3カ月間にわたって開催された第2回鶴岡市芸術祭賞の大賞、優秀賞を発表した。大賞には劇団麦の会(山崎誠助代表)が輝いた。表彰式は19日、同市のグランドエル・サンでの芸術祭閉幕のつどいで行われる。
 市芸術祭は、新市発足を機に昨年度、旧6市町村の各芸術文化協会・芸術文化振興会と市教委の主催で「第1回」として新たにスタートした。第2回となる本年度は、9月1日から今月1日までの期間で開催され、61団体が44公演・展示を繰り広げた。
 芸術祭賞は、発表内容に優れた団体(個人)を表彰。本年度は大賞に劇団麦の会創立60周年記念公演の1団体、優秀賞には、第37回錦心流琵琶演奏会(市川清治代表)、千川流第27回鶴岡舞踊公演(千川貴鳳家元)、第14回飛雲会展(渡部飛雲代表)、庄内なつメロ会第20回発表会(毛呂千鶴夫代表)、第3回フォトサロン写楽写真展覧会(岡崎利男代表)の5団体が選ばれた。

 大賞の麦の会公演は、創立60周年記念として11月16―18日に市文化会館で上演。山崎代表作、演出の「山河遥かなり」は2幕6場、約2時間の大作。明治維新の奔流の中で男を支え、家を守り続けた女たちの生きざまを描いた。各出演者が個性的な演技で役を的確に表現する一方、装置や効果、音響、映像もそれぞれ効果的で、人の心のあり方や雄大な自然の美しさなど、作者の心情が熱く伝わる舞台が高く評価された。同劇団は旧市芸術祭では過去6回、大賞に輝いている。

 一方、優秀賞は、▽錦心流=今回は古典の継承とともに篠笛やエレクトーン演奏を取り入れ、進化を志向する姿勢▽千川流=家元はじめ師範級の踊りは風格の中に洗練された雰囲気を生み出し、会場と一体となった熱気あふれる公演▽飛雲会=書の作品を「扁額(へんがく)」の形式に統一し、会員約50人による約80点同一形式の作品は壮観。書道への理解を広めた▽庄内なつメロ会=会員の歌唱力、歌材のとらえ方や出演者のマナーなど真摯(しんし)な態度で表現。観客とともに楽しむ発表会▽写楽=会員それぞれの視点で撮影した組写真は物語があった。技術的に高度な作品が多く、会員の意気込みが感じられた―などの点がそれぞれ評価された。
          
          

鶴岡市芸術祭大賞に輝いた劇団麦の会「山河遥かなり」の舞台
鶴岡市芸術祭大賞に輝いた劇団麦の会「山河遥かなり」の舞台


2007年(平成19年) 12月14日(金)付紙面より

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多様な観点から提言 基本計画策定で協議会設置 酒田市

 中心市街地活性化法を踏まえ、酒田市の中心市街地の活性化に向け提言などを市に対して行う「市中心市街地活性化協議会」(会長・齋藤成徳酒田商工会議所会頭、委員19人)が12日、設置された。市が来年3月ごろまでに中心市街地活性化基本計画を策定するに当たり、商業の活性化や街なか居住の推進など多様な観点から意見を述べていく。

 同市が同法に基づく基本計画を策定するのは2000年3月に続いて2回目となる。旧計画が担当大臣と県への届け出制で、計画期間が10年程度だったのに対し、新計画は内閣総理大臣の認定制で、計画期間が5年程度、数値目標を設定するなどより実効性の高いものとなる。

 計画が認定されると、都市計画や景観形成など法制上の特例措置があるほか、計画の実行に当たって各省庁の補助事業を優先的に活用できる。

 同市では旧計画と同様に、JR羽越本線、同臨港線、酒田本港、新井田川に囲まれた地域(山居倉庫周辺を含む)を対象エリアに、2008年度から5年程度を対象期間に策定する。

 協議会は同法で、市町村が基本計画を策定するときや、認定計画を実行するときなどに意見を述べる機関という位置づけ。ただ、計画の策定段階での設置は任意のため、酒田市では今回、任意の団体として設置し、認定計画の実行段階で法定協議会に移行させる考え。委員は酒田商工会議所や中心商店街、青年会議所、まちづくりのNPO、自治会の関係者ら。

 協議会では特に、▽市街地の整備改善▽商業の活性化▽都市福利施設の整備▽街なか居住の推進▽公共交通機関の利便増進―の5項目を重点に、ソフト、ハード両面で意見を聞いていく。

 この日、市役所で行われた初会合では阿部寿一市長が各委員に委嘱状を交付。市商工港湾課職員が中心市街地活性化法など「まちづくり3法」や基本計画策定の意義などを説明、意見交換した。

 委員からは「高齢者が住みやすい環境とともに、若い人にとっても魅力あるまちづくりを」「介護予防の地域包括支援センターの機能を拡充し、教育、医療、福祉を連携して住みよい環境に」といった意見が出ていた。

 市商工港湾課では「国の補助事業を念頭に置くのではなく、酒田の中心市街地活性化のためにどうあればいいかという本質論を先行させ、実施計画に近い実効性ある計画をつくる」としている。

 来年3月ごろまで2回程度の会合を開いて計画をまとめ、国に申請、同5月ごろの認定を目指す。

酒田市の中心市街地活性化に向け、委員が意見を述べた初会合
酒田市の中心市街地活性化に向け、委員が意見を述べた初会合



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