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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 12月16日(日)付紙面より

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農村生活の魅力描く 庄司さん、堀さん、長南さんがエッセー集

 産直レストランや民宿経営、消費者との交流活動などを展開している庄内在住の3人の農業女性が共同のエッセー集「『庄内三人華ん女(かんじょ) 農の譜(ふ)』を出版した。それぞれの視点と豊かな感性で農業、農村生活の素晴らしさを描いている。

 エッセー集を出版したのは庄司祐子さん(51)=鶴岡市羽黒町細谷=、堀周子さん(58)=酒田市藤塚=、長南光さん(58)=鶴岡市西荒屋=の3人。 庄司さんは都内から農家に嫁ぎ、農場レストラン「穂波街道」、ナポリビザの「ピッツェリア ヴェルデ イスキア」の店長。堀さんは酒田市内の農業女性で組織する「きらきらネットワーク倶楽部」の初代会長で、産直や野菜の宅配、農業体験の受け入れなどに取り組んでいる。長南さんは、農家民宿・レストラン「知憩軒(ちけいけん)」を経営。堀さんと長南さんは、庄司さんが会長を務めるグリーン・ツーリズムネットワーク庄内の会員でもある。

 3人は、農村通信社(酒田市)が発行する月刊の農業専門誌「農村通信」紙上で足かけ10年にわたりエッセーを連載。庄司さんが1996年から3年間「穂波日記」を、堀さんがその後4年間「農あるくらしの中から」を、そして長南さんが一昨年まで「野良からのメッセージ」を執筆した。

 長南さんの連載終了後、エッセー集刊行の話が3人の間で持ち上がり、「自己満足かもしれないが、私たちの記念だから」とお金を出し合い共同で出版した。タイトルは、ひな人形の三人官女をもじったもので、3人のアドバイザー的な存在の県庄内総合支庁酒田農業技術普及課の渡部千佳子課長補佐が付けた。

 連載時にエッセーと一緒に掲載された野菜や歳時の挿絵も添えてある。庄司さんは長女、堀さんは夫の作品。長南さんは自分で挿絵も描いた。

 エッセー集について庄司さんは「日常生活の延長を書いたが、読んだ人にも共感してもらえるのでは」、堀さんは「農業生活のいいところを見つけて書いてみた」、長南さんは「農業を通して感じたこと、精いっぱい生きたことを書いた」と話している。

 A変形判、262ページ、1000円(税込み)。「ピッツェリア ヴェルデ イスキア」と「知憩軒」で販売。問い合わせは庄司さん=電0235(23)0330=、堀さん=同0234(34)6657=、知憩軒=同0235(57)2130=へ。

共同でエッセー集を出版した左から長南さん、庄司さん、堀さん
共同でエッセー集を出版した左から長南さん、庄司さん、堀さん


2007年(平成19年) 12月16日(日)付紙面より

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小真木原スケート場 木戸さんまねきオープン

 鶴岡市の小真木原スケート場が15日、今シーズンの営業を開始した。オープニングイベントでは、アイスダンス全日本チャンピオンでトリノ五輪代表の木戸章之さん(千葉県松戸市在住)による特別スケート教室が開かれ、子供たちがスケートの基本を学んだ。

 同スケート場は毎冬、小真木原テニスコートに設置している屋外リンク。今シーズンは製氷機の不具合で結氷作業に遅れが出たため、昨年より約1週間遅いオープンとなった。

 オープニングイベントでは、木戸さんと庄内スケート協会アシスタントコーチの小野寺美樹さんがペアを組み、アイスダンスの模範演技を披露。氷上で音楽に合わせた華麗な滑りを見せ、観客から大きな拍手を受けた。

 この日は無料開放となり、小学生を中心に約70人が初滑りを楽しんだ。初心者を対象とした木戸さんのワンポイントレッスンも行われ、子供たちが滑走やスピン、ジャンプなどの基本を学んだ。中にはすぐに上達する児童もおり、氷上には「うまく滑れた!」と歓声が響いていた。
          

木戸さんが初心者を対象にスケートの基本を指導した
木戸さんが初心者を対象にスケートの基本を指導した


2007年(平成19年) 12月16日(日)付紙面より

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おいしい食べ方 旬の情報PR 庄内浜文化伝道師を認証

 庄内浜の魚文化を広くPRする「庄内浜文化伝道師」の認定証交付式が14日、三川町の県庄内総合支庁で行われた。初の伝道師となった30人に認定証と専用のエプロンが贈られ、伝道師はそれぞれの立場から庄内浜の魚のおいしさなどを伝えていくことを誓った。

 伝道師認定制度は、庄内浜で捕れる魚介類や、その調理方法、文化について精通した人を認定するもの。県庄内総合支庁が地産地消の文化的側面からの推進を狙いに本年度初めて制定した。3カ年事業で進めている。

 11月の講習会と筆記試験、今月8日の調理実技試験を経て、“初代”伝道師に認定されたのは20―60代の男性19人と女性11人。庄内地域をはじめ山形市や米沢市、遠くは長野県の人もおり、職業は飲食店経営者やスーパーの鮮魚担当者、主婦など。

 この日の授与式には、合格者21人が出席。高橋節支庁長は「庄内浜の魚の素晴らしさを発信してほしい」と述べ、一人一人に認定証と、個人名入りの「伝道師」エプロンを手渡した。伝道師を代表して鶴岡市湯田川の主婦、松田陽子さん(69)が「伝道師として誇りを持ち、庄内浜の食文化を多くの人に伝えていきたい」と決意を述べた。

 また、鶴岡市内のスーパーで鮮魚部門を担当している加藤孝さん(42)は「仕事を通じ、おいしい食べ方など地元の魚の情報をお客さんに提供したい」と抱負を語った。
 同総合支庁は、伝道師からは、それぞれの分野で庄内浜で捕れる魚介類のおいしさ、料理方法などを広めてもらいたいとしている。
          

庄内浜文化伝道師の面々。専用のエプロン姿がりりしい
庄内浜文化伝道師の面々。専用のエプロン姿がりりしい


2007年(平成19年) 12月16日(日)付紙面より

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世界遺産本県候補「最上川」主題にした最終案 20日にも文化庁へ提出

 最上川を主題に世界遺産の暫定リスト登載を目指している県は、14日に山形市内で開かれた県世界遺産育成推進会議(会長・高野公男東北芸工科大大学院教授)で、文化庁に提出する「最上川の文化的景観」の最終案を報告した。鶴岡、酒田、庄内、遊佐の庄内地域4市町を含む県内26市町村が共同提出者となり、20日にも齋藤弘知事が文化庁長官を訪ね、提案書を提出する。

 最終案は、副題を「舟運と水が育(はぐく)んだ運んだ農と祈り、豊饒(ほうじょう)な大地」と新たに設定。提案内容を、流域の地域を結びながら海とつながった「舟運」、庄内浜の砂防林や庄内平野の稲作など「北方の稲作」、出羽三山や鳥海山に象徴される祈りの「水分(みくまり)と祖霊の山」の3つの視点でまとめ、川と人が共生してきた歴史と文化を強調して「未来に伝えるべき、人類の優れた土地利用の事例」と提示した。

 構成資産には、江戸時代に描かれた「川絵図」11件を新たに加え計65件を盛り込むなどし、「河川の多様な利用を基本とする地域形成のモデルとなる貴重な資産」と結んだ。
 この日の推進会議では、県が、世界遺産登録に向けた県民運動の推進母体となる「県世界遺産協働育成会議」(仮称)を来年度に設立する方針を説明。県民や県内企業、団体を巻き込み、本格的な運動に取り組む考えを示した。

 県世界遺産推進室によると、暫定リスト登載を目指す提案は新規13件がすでに提出され、今月28日に締め切られる継続審査分には県を含め20件の提出が見込まれ、文化庁への提案件数は計33件に上る。審査結果は来年夏ごろに決定する見通し。
          
          

「最上川」を主題にした最終案が報告された県世界遺産育成推進会議=山形市・県私学会館
「最上川」を主題にした最終案が報告された県世界遺産育成推進会議=山形市・県私学会館



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