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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 12月20日(木)付紙面より

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長?く元気に過ごして 特養施設かたくり荘 打ちたてそば味わい交流

 鶴岡市の月山あさひ博物村の「そば処大梵字」の職人が19日、同市熊出の特別養護老人ホームかたくり荘(伊藤貫正施設長)を訪れ、お年寄りたちに打ちたてのそばを振る舞った。

 長寿につながるそばにちなんで、お年寄りたちに細く長く元気で過ごしてもらうとともに、「朝日産のそば」に関心を深めてもらおうと旧朝日村内の生産者で組織する朝日そば生産組合(阿部勝組合長)が原料を提供し、6年前から大梵字との共同事業で実施している。ひと足早い年越しそばを楽しみにしている入所者も多い。

 初めにホールで大梵字の職人がそば打ち作業を実演。お年寄りたちは、手際よくそば粉をこねてめん棒でのばしていく姿に「職人さんやっぱりすごい」などとじっくり見入っていた。また、そばをこねる作業と切る作業では、入所者の代表もお手伝い。仲間からの激励を受けながら終始、笑顔で作業を行っていた。

 おいしそうに打ち上がったそばは、冷たい盛りそばにしてこの日の昼食で味わった。

お年寄りたちがそば打ちを体験し交流
お年寄りたちがそば打ちを体験し交流


2007年(平成19年) 12月20日(木)付紙面より

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気象データ活用し対策 JR東日本 来年1月から試験的に導入 羽越本線

 死者5人、重軽傷者33人を出した庄内町榎木のJR羽越本線特急「いなほ14号」脱線・転覆事故は、発生から間もなく2年を迎える。JR東日本は18日、事故原因とみられている突風対策の一環として、天気図や気象レーダーなどで得られる気象情報を活用し、寒冷前線の通過や積乱雲の高さなどの指標を組み合わせ突風の発生を予測した上で、運行規制を行うシステムを来年1月から同線とJR白新線で試験導入すると発表した。より精度を高め他路線への導入も検討していく。

 事故後に同社が設置した「羽越本線事故原因究明・対策検討委員会」が、気象庁による詳細なデータがある2001―06年の事例を調査した結果、突風の発生要因として▽寒冷前線により発生する頻度が高く被害が大きい▽沿岸域での発生数が多い―の2点が科学的に分析された。また、特に被害の大きい事例に共通する「積乱雲の強さ、高さ、広がり」を見い出し今回、試験的に運転規制を行うことにした。

 具体的には、▽寒冷前線が通過中であること▽積乱雲の降水強度が毎時80ミリ以上のエリアが、約10平方キロ以上にわたる▽積乱雲の雲頂高度(高さ)が6000メートル以上であること―の3条件を満たした場合、積乱雲の高速での移動を視野に入れ、その個所を中心に北―南東にかけ半径約38キロの円弧形のエリアで運転規制を行う予定。

 同社によると、運用の手法は気象庁が観測した情報を気象情報会社がJR向けに加工した上で、同社の輸送指令室に伝送。輸送指令室は、運転規制を行う範囲に列車がある場合、当該列車を止める手配をするという。基準値を下回った段階で運転が再開される。

 適用区間は羽越本線と白新線の新潟―酒田間。冬季の寒冷前線に伴う日本海側の局地的な突風を対象としており、使用は来年度以降、11月―翌年3月。

 同社が庄内町榎木の事故現場付近で建設を進めていた「記帳・休憩棟」がこのほど完成し一般開放された。

 この施設は、遺族らからの要望を受け同社が慰霊碑東側で9月下旬に着工。鉄骨造り平屋建てで中に記帳台、贈られた千羽鶴などを飾るガラスケース、水飲み場、トイレなどがある。一般開放は毎日午前9時から午後6時まで。
          

          

このほど完成し、一般開放されている「記帳・休憩棟」
このほど完成し、一般開放されている「記帳・休憩棟」


2007年(平成19年) 12月20日(木)付紙面より

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県産米の新品種「山形97号」 目標は「日本一おいしい米」

 県産米の新品種「山形97号」のブランド化戦略会議が18日、山形市内で開かれ、2010年10月のデビューに向けた3カ年戦略の最終案をまとめた。「日本一のおいしい米として評価されるブランド米」を目標に設定し、栽培適地を選定した上で県独自の品質基準に基づく出荷審査を行うなど、当初は少量で高い品質を確保し高価格で販売を目指す戦略を打ち出した。

 来年1月中旬には、3カ年戦略の実行組織として、県や生産者団体、流通販売業者、消費者団体などの代表で構成する「山形97号銘柄確立協議会」(仮称)を立ち上げ、デビューに向けた戦略展開を本格化させる。

 ブランド化戦略は「生産」「販売」「コミュニケーション」の3項目に分けた。生産戦略では、生産適地の選定、生産者の登録制を盛り込み、栽培マニュアルを作成し、県独自の品質基準を設定するなど品質管理の徹底を提示した。3年後のデビュー時は、県内の水稲作付面積の1割程度の約7000^hq.
に作付けが可能となるよう種子の準備を進める。全国ブランド米として定着させるため、県外産地と連携して作付けを促し、将来的には「はえぬき」の3倍に相当する全国シェア10%以上の作付けを目指す。

 販売戦略では、デビュー時の販路を県内や首都圏の家庭やホテル・旅館、料理店などに絞り、中・長期的には生産量の拡大に合わせ全国に販路を拡大する。デビュー前年の09年にはテスト販売を行い、生産、流通、販売の各段階で本格デビューに向けた改善点をチェックする。

 消費者へのコミュニケーション戦略は、情報発信が主体となる。一般販売開始まで効果的にイベントやキャンペーンを展開し、ネーミングについても公募方式を活用するなどして全国に新品種のデビューをアピールしていく。

 この日の会議で、委員からは「コメは過剰感が強い。山形97号は過剰感を出さないための戦略が必要」「生産者の期待が大きく、栽培希望が多くなりそうだ。どう生産を抑制するか課題だ」「出荷基準に適合しなかった量を、どのように販売するかの整理が必要だ」など、今後の課題が指摘された。

 県は、こうした意見を踏まえ、最終的な戦略をまとめ、年明けに設立する戦略実行組織の銘柄確立協議会に示す。



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