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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 12月23日(日)付紙面より

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20年に一度「鈴緒」換え お山王はん 初詣で前に新品へ

 鶴岡市民に「お山王はん」として親しまれている同市山王町の日枝神社で22日、参拝用の鈴緒(すずお)が新品に交換された。約20年に一度、交換しているもので、武田紘宮司は「初詣で客に新しい気持ちで参拝してもらえれば」と話している。

 交換されたのは、1940年に皇紀2600年を記念して寄進された鈴をはじめ、参拝用の鈴3個分で、1本ずつ地元の篤志家から寄進を受けた。

 いずれも本麻製で長さ10尺(約3メートル)、太さ2寸(約6センチ)。大相撲の横綱が締める綱と同様の素材で、丈夫で、ずっしりと重いものだ。

 この日は神社関係者2人が、鈴の下に組んだ足場に上り、30分ほどの作業で3本の鈴緒を取り付けた。真新しい鈴緒は新年の到来を待ちわびるように、ピカピカと光っていた。

 武田宮司は「来年のえとは十二支の始まりの子(ね)でもあり、新しい気持ちで参拝してもらえたら」と話していた。30、31日には大掃除を行い、初詣でに備える。また、同じころ、神社前には風物詩になっている松売りも出る。

真新しい鈴緒を取り付ける神社関係者
真新しい鈴緒を取り付ける神社関係者


2007年(平成19年) 12月23日(日)付紙面より

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庄内空港ビル屋上にドップラーレーダー 突風探知へデータ収集 気象研究所

 死者5人、重軽傷者33人を出した2005年12月のJR羽越本線特急「いなほ14号」脱線・転覆事故などを受け、同事故の原因とみられている突風の発生を瞬時に探知するシステムの開発に取り組んでいる気象庁気象研究所(茨城県つくば市)は21日、酒田市の庄内空港ビル屋上に、風の状況を把握する事が可能な「ドップラーレーダー」1基を新設した。調整を経て観測を始める。

 同研究所では、同事故の原因が突風とみられていることなどから、探知システム開発を研究課題の一つに挙げている。

 JR東日本が今年1月、再発防止対策の一つとして事故現場から約3キロ南側のJR余目駅屋上にドップラーレーダーを整備したことを受け、同研究所は庄内地域をシステム開発に向けた「モデル地域」とし今回、詳細な気象データを収集することにした。

 ドップラーレーダーは、電波を発射し反射波の伝ぱ時間と反射強度から雨雲の位置と降水量を検出する気象レーダーの機能に加え、ドップラー効果を利用し雨粒や雨雲の移動速度を検出。間接的に風の状況が把握でき局地的な強風も観測することができる。

 同研究所では今年9月、風向と風速、気温、湿度、気圧、雨量強度を一度に観測することのできる気象観測装置を庄内地域全域に計26基設置。今回のドップラーレーダーに加え、来年11月からは気球を飛ばして上空の気象データを集める「高層気象観測」も行う予定。

 JRで設置したドップラーレーダーを含め各観測で得られた気象データは、同研究所のコンピューターに送られ、これらを基に突風発生の原因など分析、09年度末までに探知システムを開発する。

庄内空港ビル屋上に設置されたドップラーレーダー
庄内空港ビル屋上に設置されたドップラーレーダー


2007年(平成19年) 12月23日(日)付紙面より

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県教委に報告書提出 酒田新高校構想検討委員会

 酒田市内の公立4高校を統合して2012年4月の開校を目指す酒田新高校(仮称)の構想検討委員会(星川隆委員長)は21日、山口常夫県教育長に検討報告書を提出した。これを受け県教委は、新高校に設置する各学科の教育課程などを盛り込む教育基本計画を本年度中に策定する。

 報告書は、新高校の人づくりについて▽社会から信頼される▽高い志を持った人▽将来のリーダー▽地域を大切に思う人―の4つの観点を重視することを求めた。地域とのかかわりでは、東北公益文科大や県立産業技術短期大学校との連携、企業との連携によるインターンシップの充実、地域の意見を反映した学校づくりなどを提示した。

 一方、開校に伴う課題としては、定時制課程のあり方、登下校時の安全対策などを挙げた。酒田商業高定時制は同市内の全日制課程の高校に独立校舎として併置することが望ましいとし、将来的には昼夜間・通信制の機能を持たせた多部制の高校の設置を検討する必要があるとした。登下校の安全では、交通渋滞の緩和などに十分な手立てを講じる必要があるとし、生徒数が1200人を超えることが想定されるため、心のケアなどに対応するスクールカウンセラーの配置や養護教諭の複数配置なども課題として提示した。

 報告書を提出した星川委員長は「当初の3校統合から酒田中央高を加えた4校統合となり普通科も設置され、進学志向にも十分対応できると期待している。県内初の情報科の充実にも期待する意見が強かった」と説明し、山口教育長は「検討いただいた報告書を新高校の教育基本計画に反映させたい」と述べた。

 県教委は、阿部憲明県教育庁理事を委員長に、県教委と市教委、統合する県立の酒田商業、酒田工業、酒田北、市立酒田中央の4高校の校長らによる教育基本計画策定委員会を11月に設置。普通科3、工業科4、商業科3、情報科1の計11学級が予定される各学科の編成や教育課程、施設設備などを協議し、年度内に教育基本計画を策定。新年度には4校を中心にした開校整備委員会を立ち上げ、09年度の校舎設計、10―11年度の建設を見込んでいる。
          

検討報告書を提出する星川委員長(左)
検討報告書を提出する星川委員長(左)



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