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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 12月26日(水)付紙面より

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新年前に「すす払い」 善寳寺本堂

 鶴岡市下川の善寳寺(斉藤信義住職)で25日、1年間のほこりを払い落とす「すす払い」が行われ、初詣で客を迎える準備を整えた。

 この日午前8時すぎ、僧侶10人ほどが頭に手ぬぐいを巻き、マスクを着けて一斉に本堂のすす払いに取り掛かった。毎朝の掃除では手をかけていない天井付近は約4メートルの竹棒の先に笹の枝を取り付けた「長ぼうき」を使い、柱の仕切りや照明の上にたまったすすを払った。

 落ちてきたほこりを丁寧に掃き集め、廊下のごみも取るなど手際よく作業を進めた。僧侶の1人は「すす払いは、年内にたまったごみと一緒に邪気を払い、新たな気持ちで新年を迎える意味が込められている。参拝者の皆さんにも気持ち良くお祈りしてもらうため、隅々まできれいにしたい」と話していた。
         

長ぼうきで柱の仕切りや照明の上のすすを払った
長ぼうきで柱の仕切りや照明の上のすすを払った


2007年(平成19年) 12月26日(水)付紙面より

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「いなほ14号」脱線・転覆事故 遺族ら慰霊碑に献花 現場で犠牲者の冥福祈る

 死者5人、重軽傷者33人を出した庄内町榎木のJR羽越本線特急「いなほ14号」脱線・転覆事故は25日、発生から2年を迎えた。「あの日」、約1メートルの積雪と吹雪で白く覆われた事故現場は、昨年同様、別世界のように穏やかな陽光に包まれた。現場付近に建つ慰霊碑では終日、遺族やJR関係者らが訪れ、花を手向け犠牲者の冥福を祈る姿が見られた。

 慰霊碑は、高さ3・6メートルの三角形の御影石が2つ、人が合掌する姿をイメージし並ぶ。中央には献花台、右側には石碑が配置されている。建立時から碑の左側にあった数多くの千羽鶴は、一般開放された「記帳・休憩棟」内にあるガラスケースの中に収められた。

 JR東日本広報によると、2005年12月25日の発生からこれまで、献花のため事故現場を訪れた人は延べ約9000人に及ぶという。

 この日は午前9時、慰霊碑を覆う風雪を避けるため設置された巨大なテントの鍵が開いた。午前中、訪れる人はまばらだったものの、慰霊碑前まで歩を進め献花台に花を手向けた後、静かに目を閉じ手を合わせていた。

 花を手向けに訪れた元JR社員、叶内富男さん(61)=新庄市泉田=は「犠牲になった人たちの冥福を祈りに来た。今でも事故は思い出される。非常につらく、自然の怖さをあらためて思い知らされた事故だった」と言葉少なに語り、慰霊碑を後にした。

慰霊碑では犠牲者の冥福を祈る姿が見られた=25日午前
慰霊碑では犠牲者の冥福を祈る姿が見られた=25日午前


2007年(平成19年) 12月26日(水)付紙面より

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伝統芸能と食、温泉満載 庄内総合支庁 観光ガイド「庄内三月物語」発行

 県庄内総合支庁は、12月―2月までの冬の庄内観光ガイド「やまがた出羽の國庄内三月(みつき)物語」を発行した=写真。数ある地域伝統芸能や行事に触れ、代表的な味覚に舌鼓を打ち、温泉でとっぷりと温まる―といった庄内ならではの冬の魅力的な観光を提案。広く観光客を呼び込んでいく。

 同総合支庁では、庄内観光コンベンション協会と連携し、春は「庄内ひな街道」、夏の「出羽庄内百名山と味覚散歩」、秋の「夢・日本海美人紀行」といった四季に応じたテーマ観光を設定。その魅力を満載したポスター、パンフレットなどを製作し、首都圏や関西圏をターゲットに情報を発信して観光誘客を図っている。

 「庄内三月物語」は、観光客数が落ち込む12―2月の冬季の魅力をアピールし、通年での誘客に結び付けようと、今回新たに加わった。

 パンフレットは、「伝統と文化」「味覚」「温泉」の3つをポイントにカラー写真で紹介したA4判見開き4ページ。

 内容としては、「伝統と文化」はパンフレットの表紙にも登場する黒川能(2月1―2日)と黒森歌舞伎(2月15、17日)をはじめ、松例祭(12月31日)や松山能(1月26日)といった民俗芸能、アマハゲ(1月1、3、6日)、やや祭り(1月13日)など伝統行事。「味覚」では<寒鱈(かんだら)まつり(鶴岡市1月20日、酒田市1月26、27日)、大山新酒
・酒蔵まつり(2月9日)といった庄内の冬を代表する味覚のどんがら汁と地酒。「温泉」は鶴岡、酒田、遊佐の温泉地を掲載した。

 また、最終面には首都圏や関西圏、仙台圏からの交通アクセスと所要時間、庄内地域のマップ、「庄内ガイドライバー」の紹介などをまとめた。

 計5000部発行。首都圏や関西圏の旅行エージェントや報道機関、県東京・大阪事務所、JR各駅のほか、隣接県の道の駅、高速道路のサービスエリア、県内の観光施設や案内所に配布している。

 同総合支庁では「四季を通したテーマ観光の設定が課題だった。冬の庄内には他に誇れる魅力が満載で、積極的にアピールして誘客につなげていきたい」と話している。
 問い合わせは庄内観光コンベンション協会=電0235(68)2511=へ。

画像(JPEG)



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