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2007年(平成19年) 12月6日(木)付紙面より

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ブリコ採捕、投網禁止 酒田北港 ハタハタ釣りへ看板設置

 年末の風物詩となっている酒田北港へのハタハタ接岸を前に、県水産課と山形海区漁業調整委員会は4日、「ブリコの採捕禁止」「投網での採取禁止」など、ハタハタ釣りに関する注意事項を記載した2種類の立て看板計5基を同港の通称・水路一帯に設置した。

 同課の忠鉢孝明漁業調整専門員によると、ハタハタには海藻類に産卵する習性があるという。この習性を悪用し、海藻を模した「杉の葉」などを海中に沈めてハタハタを集め採捕したり、この杉の葉に放産した卵(ブリコ)を持ち去ったりする釣り人が昨シーズン、多かったという。

 同課などでは今回、釣り人に対し、ハタハタの資源保護とブリコの採捕が禁止されていることを広く訴えようと、看板の設置を計画。看板は「知っていますか? 海のルール」「ハタハタの遊漁をされる皆様へのおしらせ」の2種類あり、このうち「―皆様へのおしらせ」の看板は、図解入りで▽ワッカ網、投網、カゴ網の禁止▽ハタハタが卵を産み付けることが可能な杉の葉、ロープの束、竹の枝、魚網などの使用禁止―などと呼び掛けている。

 この日は同課職員2人が出て、水路への進入階段付近に看板を次々と設置していた。忠鉢専門員は「中には、ブリコの採捕が規則で禁止されていることを知らない釣り人もいる。この看板で禁止されていることを知ってもらえたら」と話している。
          

ハタハタの資源保護に向け立て看板を設置した
ハタハタの資源保護に向け立て看板を設置した


2007年(平成19年) 12月6日(木)付紙面より

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よみがえるグリーンハウス 「想い出コンサート」に酔う

 酒田市の中心部・柳小路(中町二丁目)にあった映画館「グリーンハウス」の思い出とかつての酒田のにぎわいをジャズの演奏と共に振り返る「い出コンサート」が4日夜、同市民会館「希望ホール」で開かれた。懐かしい映画音楽が郷愁を誘い、観客は上質な音楽空間に酔いしれた。

 映画評論家の故淀川長治さんが「世界一の映画館」と評したグリーンハウス(1976年に焼失)に代表される酒田大火前のにぎわいを思い起こし、まちに少しでも元気とプライドを取り戻せないかと、同市中町二丁目で喫茶「ケルン」を営む井山計一さんらが発起人になって企画した。

 会場は中年から熟年の夫婦連れらを中心にほぼ満席。客席の照明が次第に落ちて緞帳が上がり始めると同時に、グリーンハウスでも上映開始の合図として流れた「ムーンライト・セレナーデ」が響き渡り、場内は一気に「グリーンハウスモード」に変わった。演奏は酒田や鶴岡のジャズ愛好家で4年前に結成したキープスイングビッグバンド(清水和久代表)。ほかにも「イン・ザ・ムード」などを披露した。

 同夜のメーン演奏者でクラリネットの藤家虹二(ふじか・こうじ)さんも、トランペットの奥村晶さん、テナーサックスの右近茂さんを引き連れて参加。デューク・エリントンの「A列車で行こう」などで各自がソロ演奏し、喝采(かっさい)を浴びた。

 また、ラジオの司会などを務める荒井幸博さんが「風と共に去りぬ」など洋画の裏話を紹介。バックには法田勇虫さんのしっとりとしたギター演奏が流れた。

 休憩後、いずれも発起人の井山さん、酒田市議の市村浩一さん、日本大教授の仲川秀樹さんがステージで思い出話を展開。井山さんは、グリーンハウスがダンスホールとして建てられたことや、らつ腕を振るった支配人の故佐藤久一さんが、改装を重ねて設備などを充実させていったことなどを明らかにした。

 最後は藤家虹二クインテットのステージ。藤家さんは、古い友人で元東京ユニオンリーダーの高橋達也さん(鶴岡市出身)が楽しみにしていながら重い病気で出演できなくなったことを打ち明け、おわびした。その後「スイング王」ベニー・グッドマンの曲を中心に演奏し、観客を魅了した。

 アンコールは3曲。キープスイングビッグバンドも加わり、ジャズ特有のリズムに乗ってにぎやかに展開、約3時間に及んだコンサートの幕が下りた。
          

キープスイングビッグバンドと共演する藤家さん、奥村さん、右近さん(手前左から)
キープスイングビッグバンドと共演する藤家さん、奥村さん、右近さん(手前左から)



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