2007年(平成19年) 12月8日(土)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第一小学校(富樫恒文校長)の6年生が7日、同校出身の絵本作家・土田義晴さんと絵皿づくりを通して交流した。
土田さんと同校の交流は1986年に始まり、今年で121年目。毎年、学年ごとにさまざまな形で土田さんと交流が続けられている。
この日は6年生92人が卒業記念として、土田さんと「世界にたった一つしかない絵皿づくり」に挑戦。土田さんが6年生の3クラスをそれぞれ訪れ、子供たちの絵皿一つ一つにおなじみのキャラクターを描いた。
このうち6年3組の子供たちは、事前に考えたデザインを元に野球をしているキツネくんやサンタクロースにふんしたクマくんなどをリクエスト。周りに好きな模様を描き加え、オリジナルの絵皿を完成させた。梅津龍君は「土田さんの絵はとてもうまくて、宝物にしたいくらい」、山木梨菜さんは「(創立)100周年だし、最後の交流なので記念に残る作品になってよかった」とそれぞれ笑顔で話していた。
“先輩”の土田さんと絵皿づくりで交流
2007年(平成19年) 12月8日(土)付紙面より
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全国野生生物保護実績発表大会(環境省、日本鳥類保護連盟主催)がこのほど、東京・霞ケ関の環境省で開かれ、「ふるさと酒田を愛し、知る総合学習」のテーマで発表した松原小学校(那須栄一校長、児童566人)が最高賞に次ぐ文部科学大臣奨励賞に選ばれた。
全国の小、中、高校から27団体の応募があり、書類審査で選考された小学校6、中学校1、高校3の計10団体が大会で発表した。松原小はいずれも5年生の今井翼君と渋谷貴一君が学校を代表し、パソコンを使ってプレゼンテーションした。
内容は、学校近くを流れる小牧川で4年生が行っている魚類採集調査、5年生が取り組むホタルの復活活動、6年生が実践しているハタハタの産卵床づくりで、いずれも地域住民の協力を得ながら地域活動として継続している。
6年前から行っている「ザッコしめ」体験の魚類採集活動では、県内で最も汚れた川とされた小牧川で、多様な水生生物が生息していることを確認し、こうした活動が地域住民の河川浄化運動の大きな弾みとなったことなどを紹介した。また、庄内平野の稲の落ち穂を推計するなどの調査活動を行いながら検討した「白鳥のえづけの是非」についても発表し、生態系の中でどのようにして野生生物を守るべきかを、子供たちなりに提言した。
文科大臣奨励賞の受賞に那須校長は「全国で10校に選ばれること自体が栄誉で、その上とても大きな賞に決まり、学校挙げて喜んでいる。子供たちの活動だけでなく、地域全体が認められたのだと思う。松原小の活動は、生きる力を育て、自然との共生を考える『いのちの教育』にもつながり、今後も大切にしていきたい」と話している。
ハタハタの資源保護に向けて、産卵床づくりに取り組む松原小の児童たち