2007年(平成19年) 3月15日(木)付紙面より
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元気でね―。遊佐町の吹浦小学校(富樫春夫校長、児童132人)の4年生が14日、学校近くを流れる牛渡川に自分たちでふ化・飼育してきたサケの稚魚約300匹を放流した。児童たちは見えなくなるまで稚魚の姿を目で追いかけ、再会を約束していた。
このふ化・飼育・放流事業は、県教育委員会の「豊かな体験活動推進事業」の一環として同校が、同川でサケの増殖活動など展開している同町の箕輪鮭漁業生産組合(富樫和雄組合長、組合員9人)の協力で初めて企画した。
同組合が採取・受精したサケの卵を、児童たちは昨年12月14日に譲り受け、約1週間でふ化した後、水槽やペットボトルでそれぞれ飼育し、放流サイズの5センチ前後になるまで大切に育ててきた。
この日は4年生計26人が参加。川岸に陣どった児童たちは「元気で帰ってきてね」と声を掛けながら稚魚を放していた。
同校によると、放したものは4年後に採取サイズになって再び牛渡川に戻ってくるという。
自分たちで育ててきたサケの稚魚を放流
2007年(平成19年) 3月15日(木)付紙面より
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空手の荘内空心会(阿部信行師範)に所属する鶴岡市立朝暘二小の児童4人が「全日本少年少女空手道選手権大会」(21日、東京武道館)へ出場する。
全国大会へ出場するのは、今野裕吾君(1年)、斎藤述比呂君(2年)、廣飯正樹君(5年)、渡辺葵さん(6年)。いずれも今年1月14日に県総合運動公園サブアリーナで開かれた県予選会で、優勝または準優勝の成績を挙げた。
今野君は県予選で3試合に出場。決勝戦では緊張からうまく技が決まらず、残念ながら準優勝となった。左右の追い突きが得意。「全国大会では頑張って優勝したい」と話した。
斎藤君は県予選4試合に出場。決勝戦では右の回し蹴りなどが決まり、開始15秒で6ポイントを奪取。優勝を果たした。「全国大会ではまだ1勝もしていない。初戦突破を目指す」と話した。
廣飯君は県予選にシードで出場、4試合をこなした。決勝戦では1―5の圧倒的不利な状況から、上段への左回し蹴りなどでポイントを奪い、粘りの逆転勝ちを収めた。「目標はベスト16。積極的に技を狙いたい」と話した。
渡辺さんは県予選にシードで出場。初戦は不戦勝ですぐに決勝。さまざまな大会で優勝を争っているライバルとの対戦となった。試合は2―2から延長戦となり、先に1ポイントを奪われ準優勝となった。「(ライバルと)全国であたることがあったら、今度は負けない。まずは1回戦突破が目標」と話した。
4人は指導者や保護者などとともに20日、東京へ向けて出発する。
朝暘二小の児童4人が空手の全国大会へ出場する