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2007年(平成19年) 3月2日(金)付紙面より

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春を華やかに彩る 「庄内ひな街道」スタート

 庄内地方に数多く残る雛(ひな)人形を巡る春のテーマ観光「庄内ひな街道」が1日からスタート。今シーズンは「遥(はる)かな微笑(ほほえみ)物語」をテーマに31日(一部4月上旬)まで、旧家や観光施設などで雛人形の展示を繰り広げ、庄内の春を華やかに彩る。

 旧家などに数多く残る雛人形の展示を観光の目玉に、庄内観光コンベンション協会が2000年から展開している広域観光事業。05年12月には文化庁が選定した「私の旅100選」で特別賞に選ばれた。

 今年は庄内町の余目第四公民館などが加わり、庄内5市町すべてで展示が行われる。鶴岡・酒田両市内で運行する周遊バスを増便し、郷土伝統工芸や雛菓子づくりなどの体験コーナーも増設した。

 展示会場の一つ鶴岡市の致道博物館には、庄内藩酒井家に伝わる江戸時代の雛飾りや雛道具を中心に、市内旧家所蔵の古今雛、12菓子店による鶴岡伝統の雛菓子などが展示されている。

 酒井家かたばみ紋や田安徳川家葵紋入りの雛道具の数々、旧家所蔵で丸顔が特徴の次郎左衛門雛など貴重な展示品がずらりと並び、来場者を楽しませている。福島県から訪れたという女性は「見ごたえがあり、江戸時代の武家の雛祭りの様子を垣間見ることができた。ほかに何カ所か巡りたい」と話した。

 500円のワンコインで1日乗り放題の方式の「周遊バス」は期間中、午前10時から午後4時まで1時間おきにJR鶴岡、酒田両駅前発着で運行。各市内4カ所を巡回し、始発便はあつみ―由良―湯野浜の各温泉から庄内空港を経由して両駅前に向かう。最終便は逆に両駅前から庄内空港経由で各温泉まで運行する。

 体験コーナーは「傘(かさ)福」「陶芸」「雛ろうそく」に、今年は「瓦人形」「お雛菓子」を加え計5テーマを設定。また、9日には東京第一ホテル鶴岡で「お雛さまシンポジウム」が開かれる。ひな街道を紹介したガイドブックは各展示施設などにある。問い合わせは同協会=電0235(68)2511=へ。

庄内藩酒井家や旧家に伝わる雛飾りが並ぶ致道博物館の展示会場
庄内藩酒井家や旧家に伝わる雛飾りが並ぶ致道博物館の展示会場


2007年(平成19年) 3月2日(金)付紙面より

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暖冬 釣果は上々 県内各地で渓流釣り解禁

 県内各地の河川で1日、渓流釣りが解禁され、早朝から待ち望んでいた釣り人たちが繰り出した。

 県内水面漁業協同組合連合会によると、この日渓流釣りが解禁されたのは、両羽、最上川第八、月光川養殖、日向荒瀬、赤川、温海町内水面、山戸の庄内の7漁協を含む県内17漁協管内の河川。

 鶴岡市槇代地区を流れる温海町内水面水系の小国川ではこの日、朝早くから渓流釣りファンが訪れ、釣り糸を垂らす姿が見られた。例年にない暖冬で積雪もなく絶好のポイントで釣ることができ、釣果は入れ食い状態。3時間ほどで30匹以上のヤマメを釣り上げた人もいるほどだった。

 新潟市内から来た男性(77)は「30、40年前から毎年、解禁の日はこの川に来る。今年は暖冬のおかげでよく太った魚が多い最高のシーズン」と話していた。

 県内水面漁業協同組合連合会では「春の気候は変わりやすいため、気象の変化や雪崩などに十分に注意して釣りを楽しんでもらいたい」と呼び掛けている。

 庄内で2日以降に渓流釣りが解禁となるのは、庄内小国川の河口から温海中学校までの区間が5月1日、赤川の大鳥池が6月1日の予定。また、今年3月1日から2009年9月30日までの期間、赤川漁協の芋川とその支流が禁漁となる。
          

待望の解禁にヤマメを釣り上げる釣り人=1日午前9時すぎ、鶴岡市槇代
待望の解禁にヤマメを釣り上げる釣り人=1日午前9時すぎ、鶴岡市槇代



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