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荘内日報ニュース


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2007年(平成19年) 3月20日(火)付紙面より

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春告げる「安丹神楽」舞い踊る

 春を告げる神楽として知られる鶴岡市安丹地区の「安丹神楽」が17日、同地区公民館で行われた。地元の青年たちがユーモアあふれる舞を披露し、観客の地元民たちを楽しませた。
 安丹神楽は、江戸時代の安政6(1858)年に現在の安丹地区で流行病のコレラが発生した時、村人たちがわらを持ち寄って獅子頭を作り神楽を舞ったところ、死人が出なくなったという言い伝えから始まったとされる。

 現在は、同地区の35歳までの男性7人でつくる安丹神楽会(佐藤恵一会長)が中心となり、地区の稲荷神社に奉納する形で受け継いでいる。

 この日は地元民など約200人の観客が公民館を埋めた。午後1時から神楽が始まり、巫女舞や獅子舞、謡とともに舞われる「剣の舞」に続いて、呼び物の「笑福」が始まると祭りは最高潮へ。ひょっとこの面をかぶった「長兵衛」と、おかめの「あねさま」が登場し、笛や太鼓の音に合わせてこっけいな舞を披露した。

 舞の合間には長兵衛が観客席に入り込み、子供や女性へちょっかいを出す姿に大きな笑いが起こっていた。
          

ひょっとこの長兵衛が子供にお菓子を配るなど、祭りを盛り上げた
ひょっとこの長兵衛が子供にお菓子を配るなど、祭りを盛り上げた


2007年(平成19年) 3月20日(火)付紙面より

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2氏に名誉市民の称号 山崎氏と(劇作家)と北村氏(山形大名誉教授)

 鶴岡市名誉市民推戴式が18日、同市のグランドエル・サンで開かれ、新市誕生後初の推挙となった劇作家で元小学校長の山崎誠助氏(94)=家中新町=、鶴岡総合研究所長で山形大名誉教授の北村昌美氏(80)=新形町=の両氏に名誉市民の称号が贈られた。

 山崎氏は1912(大正元)年、旧斎村(現鶴岡市千石町)生まれ。山形師範学校研究科修了。戦後の芸術文化活動の重要性を認識し47年、全国に先駆けてNHK鶴岡放送劇団・児童劇団を創設。64年からは両劇団を一本化し、劇団麦の会を結成した。これまで庄内地方の歴史、自然、生活、人情などを深く掘り起こした120余本のオリジナル創作劇を執筆、上演している。

 また、5000回にも及ぶ講演での地方文化の紹介、民話伝承など芸術文化への取り組みが高く評価され、高山樗牛賞、齋藤茂吉文化賞、県教委功労者表彰、鶴岡市特別文化功績賞などを受賞した。96年からは同市芸術文化協会の会長を務めている。

 北村氏は1926(大正15)年、兵庫県篠山市生まれ。京都大農学部卒。55年4月、山形大農学部助教授に就任。70年に教授に昇任。88年4月から3年間、学部長を務め、91年3月に退官。92年5月に名誉教授。

 森林計測学分野の世界的権威。森林内の樹木の幹の体積合計の推定方法(北村法)を世界で初めて確立、林業での統計手法に飛躍的な発展をもたらした。73年にドイツ・フライブルク大客員教授に招聘(へい)、74年に日本林学会賞を受賞した。森林が国や地方の文化を反映する存在とした「森林文化論」は国際的な評価を受けた。また、鶴岡総合研究所長として鶴岡致道大学の創設、同市が掲げる「森林文化都市鶴岡」について尽力している。

 この日の推戴式には、山崎、北村両夫妻をはじめ、関係者など約120人が出席。富塚陽一市長が両氏に鶴岡市名誉市民推戴状を手渡した。推戴を受け、山崎氏は「思いがけない名誉をいただき、ご厚情に感謝申し上げます。60年間、一筋に古里庄内で人の愛の真を探り続けてこれたと思う。それが私の生涯の喜び」、北村氏は「最高の栄誉の称号をいただき、鶴岡市に来て意味のある歳月が過ぎたと今思えば感じる。鶴岡に来て約50年の月日がたち、地元の人間として物事を考えるようになる自分に変わっていくようになった。これから残っているエネルギーを鶴岡市の発展に注いでいきたい」とそれぞれあいさつした。
 続いて、山崎、北村両夫妻に花束が贈られ名誉市民をたたえた。
          
          

鶴岡市から名誉市民の称号を贈られた山崎氏(右)と北村氏
鶴岡市から名誉市民の称号を贈られた山崎氏(右)と北村氏



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