2007年(平成19年) 3月3日(土)付紙面より
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県と県内全市町村が共同運営する電子申請システムが、1日に運用を開始した。さまざまな行政手続きを24時間365日体制で受け付けるシステムで、同日、県庁で運用開始セレモニーが行われた。
休日や夜間でも自宅や事業所から申請・届け出ができるシステムを導入して、県民の利便性向上と行政手続きの簡素化、効率化を図ろうと、2004年度から準備を進めてきた。システムの構築費用は約4億8200万円、07年度から5年間の運営費は約4億7200万円で、県と市町村が半分ずつ負担する。
運用開始時の対象手続きは、県関係が公文書開示請求、個人の事業開始(事務所開設)・変更・廃止申告、食品・衛生関係の営業廃止届など70件。市町村関係は住民票の写し交付申請、税務諸証明交付申請、保育園入園申し込みなど21件で、これにイベント参加申し込みや施設利用予約などが加わる。
3月中には、道路占用許可申請(県)や公営住宅入居申し込み、犬の登録(いずれも市町村)などさらに26手続きを追加し、07年度中には県、市町村ともに100件程度の手続きができるようにする。
住民票の写し交付申請などは、電子署名による本人確認が必要。こうした手続きには、住民基本台帳カードとパソコンに接続する読み取り機器が必要となるうえ、実際に交付を受ける際は市町村の窓口に出向かなければならない。
電子申請手続きを総合的に案内する専用ホームページが開設されており、利用者の問い合わせに対応するコールセンターも設置した。ホームページは「やまがたe申請」でアクセスできる。コールセンターの電話番号は0570―043210で、3月は午前9時―午後5時、4月以降は午前9時―午後9時の時間帯で受け付ける。
運用開始式で自らの住民票の写し交付を申請する齋藤弘知事(右)=県庁
2007年(平成19年) 3月3日(土)付紙面より
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鶴岡市遠賀原の城南幼稚園(須田正明園長、園児125人)の年長組園児が2日、同市の荘内神社を訪れ、江戸時代から伝わるおひな様の前でひな祭り会を行った。
この日、園児約60人が引率の先生とともに同神社を訪れた。鶴岡市内の旧家から奉納された享保びなと有職びな、古今びなの七段飾りの前で、石原純一宮司がおひな様に祝詞を捧げ、園児代表が玉ぐしを捧げた。「風邪などひかず、みんな元気に遊べますように」と祈った。
続いて園児全員で「うれしいひなまつり」を元気いっぱいに歌った。そのお礼として、神社からひな壇にお供えした特別のひな菓子が園児一人一人に贈られた。
また、江戸時代から伝わる古いひな人形を見学し、「かわいいね」「きれいだね」と笑い合っていた。
園児たちが古くから伝わるおひな様の前でひな祭り会を開いた