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2007年(平成19年) 4月14日(土)付紙面より

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広がる黄のじゅうたん 三川町 菜の花満開、撮影会前倒し

 来月5日に「なの花まつり」を控えた三川町で、まつりのメーン会場となるいろり火の里周辺の菜の花がほぼ満開となった。まつり前に最盛期を迎えそうなため、同町では恒例の「菜の花娘撮影会」を当日のほか、今月22日にも行うことにしている。

 なの花まつりは、町観光協会(会長・阿部誠町長)が町の花・菜の花を広くPRしようと、開花時期に合わせて毎年開催している。今年で25回目を迎える。

 昨年は大雪の影響で、いろり火の里周辺の菜の花畑で生育状況が思わしくなく、町内の押切新田にも撮影会場を設けた。ところが今年は4月に入って気温が上昇し、5日ごろにはメーン会場の菜の花が三―五分咲き、11―12日にはほぼ満開の状態となった。

 同町企画課では「例年なら町を流れる赤川沿いで菜の花が咲き始め、その後にまつり会場周辺が咲くのだが、今年は会場周辺がはじめに咲き出した。暖冬の影響で地熱が高かったことと、急な気温の上昇のためかも」と話している。

 また、同課では「なの花まつりはゴールデンウイークの終盤、5月5日で定着しており、前倒しで開催するわけにもいかない。菜の花の開花は約1カ月と長く、最盛期は過ぎるものの何とか持ちこたえそう」という。

 ただ、菜の花娘撮影会に関しては、「見ごろの菜の花を背景にしてもらうため」(同課)に、22日とまつり当日の2回に分けて開催する。22日はいろり火の里周辺で、来月5日は押切新田地区でそれぞれ行われる予定で、近くチラシなどで日時や場所を告知するという。

 なの花まつりでは、故石ノ森章太郎氏の貴重な原画などを展示する「石ノ森章太郎ふるさと記念館わくわくまんが展」をメーンに、各種イベントが開かれる。

「なの花まつり」を前に、三川町内では菜の花がほぼ満開。黄色の花が一面に咲き乱れている
「なの花まつり」を前に、三川町内では菜の花がほぼ満開。黄色の花が一面に咲き乱れている


2007年(平成19年) 4月14日(土)付紙面より

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絶滅危惧種 サクラソウ復活へ 南庄内水と緑の環ネットワーク「親株」の情報求める

 鶴岡市にかつては自生していたが現在はほぼ見られなくなった「サクラソウ」。これを自生に向く河川敷へ移植し、桜の季節に桃色の清らかな花が咲く風景の復活を目指す「南庄内水と緑の環ネットワーク」(岡部恵美子代表)では、親株の持ち主など情報の提供を求めている。

 サクラソウはサクラソウ科サクラソウ属の多年草。国内では北海道南部から本州、九州の高原や原野に分布するが、絶滅危惧(ぐ)種の指定を受けており、自生の群生を見ることはまれになっている。桜が咲くころに、高さ約20センチの桃色(まれに白花も存在)の花が咲く。

 鶴岡市では、1971(昭和46)年ごろまで中橋地区にサクラソウが咲いていたとされる。72年にほ場整備で自生地が失われることになり、貴重な植物の保護のため市などがサクラソウを鶴岡公園内の大寶館東側付近に移植したが、根付かなかった。

 このほか同市三瀬の気比神社周辺や、旧櫛引町常盤木にも自生地があったが、いずれも現在は確認されていない。

 同ネットワークでは、中橋地区に自生していたサクラソウを、ほ場整備の前に自宅に持ち帰った人がいる可能性があることに着目し、親株の提供を希望している。親株が入手できた場合、「サクラソウがほぼ見られない状態にあることを知らない市民も多く、清らかな花の美しさを見直してもらうため」(同ネットワーク)として、自生に向く赤川河川敷などへの移植を計画中だ。

 同時に赤川の河川施設のウオッチングや自然観察会、植栽地の管理などサクラソウの復活に取り組む「赤川愛し隊」の会員も募集している。問い合わせなどは同ネットワーク事務局の月山ダムインフォメーションホール=電0235(54)6711=まで。

清らかな花を咲かせるサクラソウ=写真提供・水野重紀氏(鶴岡自然調査会)
清らかな花を咲かせるサクラソウ=写真提供・水野重紀氏(鶴岡自然調査会)



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